中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2430回
身内にこのニュースを教えてあげて下さい

王振国さんはいま四軒目の癌の病院を
北京の郊外にある工業団地の中に建築中です。
敷地が一万坪あまりで、周囲にも病院が何軒かありますから、
工業団地の中の病院地区とでも言ったらいいでしょうか。
旧満州の片田舎の病院で働いていた職員から
一念発起して漢方医になり、
出身地の通化市からスタートして広東省の珠海市、上海市、
そして一万坪以上もある北京市と
独資で4つも病院を建てたのですから、
宣伝だけで癌をなおした人でないことははっきりしています。
現に私が通化市まで訪ねて行った時も、
癌をなおしてもらった患者さんたちが全国から集まってきて
感謝のカラオケ大会を開催している最中でした。

でも故郷でこれだけ出世をすると、
ねたみやそねみの風当りも激しくなります。
ですから北京に今度建てる病院は
外国人の癌の患者さんを専門に受け入れる施設にしたいので、
邱先生、ぜひ力を貸して下さいと頼まれてしまいました。
それならば、
外国人の患者さんが来ても見劣りしない設備をして下さい、
そのためにこれからインテリアのやりなおしをするために、
少くとも開業が六ヶ月は遅れてしまいますよ、
と念を押したら、それでもかまいません、
という返事が帰ってきましたので、
私はインテリア・デザイナから病院の給食の業者まで集めて、
1日、北京に建築中の見学に行きました。

はたしてこちらが要求するような
立派な設備の整った病院ができてくるのか、
一つずつチェックしてみないと何とも言えません。
うまくできたとしても
看護婦さんのサービスの訓練から
やりなおさなければなりませんので、
これから銀川市で
看護婦と介護士の養成をする学校をつくりにかかるところです。
みな必要に迫られてから、
つけやきばでスタートしますが、
手術をしないですむ癌の病院ができたら、
私が客引きを頼まれることになる可能性はかなり濃厚です。
皆さんもこのことを記憶のどこかにとどめておいて、
周囲にその必要が起ったら、
どうぞ教えてあげて下さい。


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2006年11月4日(土)

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