中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2448回
先入観を持って宝の山を見るな

いつの時代でもその時代と環境に合った成長株があります。
すっかり成熟した日本のような国でも、
これから成長するだろうと目されている有望株があります。
でも成長株はやっぱり
成長のさなかにある国に一番たくさんあります。
その中から更に成長の先端にある株を見つけ出せば、
成長に相乗りするチャンスが多いということです。

成長の業種はこれときまっているわけではありません。
日本のような成熟社会では
老人の面倒を見るとか、健康食品とか、人材派遣と
ごく限られてしまいますが、
経済の成長している時は、全産業界にわたって、
人の気がつかないところに次の成長株がかくれています。
ですから、次は自動車だ、次はマイホームだ、
と力んで考える必要はありません。
いまの中国で言えば、
やっと次の成長株が芽を出したばかりのところですから、
よほどそうした目で意識的に探がさないと
つい見逃してしまいます。

というのは中国で次の成長株になるような企業が
芽を出してからまだ3年とたっていないからです。
常茂生化にしても、上海棟華にしても、鄭州ガスにしても、
ちゃんとした決算ができるようになって
まだ二期しかたっていない会社が大部分です。
そのもう一つ前を見ると、あまりにも哀れな数字ですから、
本当に大丈夫だろうかと心配になってしまいます。
仕方がないので、
いま次の横綱を目指している力士が
3年前はどんな相撲をとっていたかわかりますか、
とききかえしてみます。
相撲取りと企業家を同一視することはできませんが、
産業界もいまは早いテンポで様変わりしています。
たった3年のバランスシートを見て、
イエスか、ノーかの判断をするのが成長株買いなのです。

まだまだ次の成長株がたくさん控えています。
私も探がしますが、皆さんも探がしてみて下さい。
なお宝の山には虎が住んでいることも
頭に入れておいて下さい。


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2006年11月22日(水)

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