中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2518回
どれが成長株かがことしのテーマ

大型株の背中をいくら押しても、
株価がビクともしないことがわかると、
毎日、何かやっていないと気がすまない株のプロたちは
いらいらしてきます。
それが半年も1年も続くということも
決してあり得ないことではありません。

投資信託のような大量の資金を扱っている組織では、
村上ファンドの二の舞いのようなことをやることになりますが、
個人投資家の場合は、
少しでも株価を押し上げる材料のあるところに
いやでも顔を向けるようになります。
不況ではありませんが、
需要のバランスが崩れたら、
素材の価格によって収益に大きな違いが生じますから、
増収増益会社とそうでない会社とでは
株価にも大きなひらきが生じます。
投資家たちが目を皿のようにして探がしまわるのは、
変化の中でも大きな利益をあげる会社、
もしくは増益の続く会社ということになるでしょう。
私が小さくとも、これから毎年、成長をして
利益がふえ続ける企業に注目を、と言ったのは
こうした環境になることを想定に入れていたからです。

しかし、世の中が変われば、次々と新しい成長株が誕生します。
制度や組織に変化があれば、株価の位置も大きく変わります。
WTOに加盟して満5年、
為替制度も税法も海外資本の受入態勢も、
これから大きく変わるところです。
その度に、大きな利益を受ける業界もあれば、
それと反対の影響を受ける業界もあります。
それらすべての変化は株式市場に大きな影響をあたえます。
したがって杓子定規に物事を考えることはありません。
とりわけ株は時代によって人の考え方が変わり、
それが株を買う考え方にも出てきますから、
株を買う人の心理を無視するわけには行かないのです。

皆で次に上がる株探がしということになると、
成長株に陽が当るということになります。
どの株が成長株なのかというのが
中国株投資の次のテーマになると私は見ています。


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2007年1月31日(水)

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