中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2568回
もしQの原稿は旅行に出る前に書きます

もしもしQさんの原稿はいつ書くのですかとよくきかれます。
たとえば、3月22日の今日の原稿は3月1日に書いております。
4日の日曜日から私は台湾に出かけ、
台北市に3日泊まっています。
私が董事長(取締役会長)をやっている永立建機という
中国大陸で
日本製の日立建機のパワーショベルの販売をしている会社の
株主総会をやるためと、私が主宰している「財訊」という
台湾を代表する経済雑誌の社説の口述筆記を2ヶ月分やるためです。
7日に香港経由で雲南省の昆明市にとび、
昆明市に4日間、翠湖という町のド真ん中にある
湖に面した翠湖賓館という5つ星のホテルに泊ります。

冬になると、翠湖はシベリアからとんできた鴎で
水面が見えなくなるまで真っ白に埋まります。
それが春の兆ざしと共に一せいにとび立ってしまい、
湖面には羽があっても飛べない家鴨だけが残っています。
私は羽はありませんが、一年に何回か、飛行機に乗ってとんできて
すぐお向いのホテルで羽休めをしています。
昆明市からまた飛行機で50分ほどとんだ
保山市というところの山の中にコーヒー園と
コーヒーの加工場をつくり、
望まれてこのホテルのロビーにもコーヒーハウスをひらいています。

ブルーマウンテンと源を同じくする
ティピカという品種の「幻のコーヒー」を何とか保存し、
将来、豊かになった13億の人に珍重される
普洱茶と並ぶ雲南省の特産品として、
育てあげたいという野心を持っているからです。
今回、山の中まで行かず、昆明市に4日間も泊っているのは、
昆明市に生前、私が住んでいたという
邱公館(邱さんの館)を建てる土地を探がすためです。
バンコックにあるジム・トンプソンの館というのをご存じですか。
タイ・シルクを世界的に有名にした
元アメリカ軍人が住んでいた古いタイ風の家が
いまバンコックの名所になっています。
それと同じような役割をする邱公館を建てようじゃないかという
私の仲間たちの計画です。
地元の有力者の人たちが一緒になって探がしてくれていますが、
はたして観光バスが20台くらいも停まれる土地が
見つかるものかどうか。


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2007年3月22日(木)

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