中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2659回
「幻の化粧水」は衣更えしてご覧の通り

私が毎日、欠かさず使っている化粧水に
「幻の化粧水」と名づけたのは私ではありません。
中国では薬でも化粧品でも
いかがわしいのがたくさんありますので、
私も警戒してほとんど使うことがありません。
それでも
「きっと人に知られていない秘伝とか、
秘方というものがある筈だ。
何しろ4千年も歴史があって、
それなりの人体実験をくりかえしている筈だから」
と堅く信じています。

人と人の往き来に一方通行ということはありません。
人がよその国に出かけるようになれば、
必らずよその国の人がこちらにもやって来ます。
戦争をすればなお更のことです。
日本はロシアには戦争で勝ちましたが、
ロシア文学どころか、
共産思想にさんざ悩まされるようになりました。
満州事変、日支事件で日本は中国をいためつけましたが、
最終的に敗戦で日本に追いかえされる時は
ラーメンやギョウザを日本に持ち帰って
それが日本人の日常の食べ物になりました。

今回の中国の高度成長がはじまる前に、
私は日本の大半の企業が大陸に
工場をつくる時代が来ることを察して、
日本の資本と技術が大陸に動くけれども、
それを一方的な進出と考えるのは早計で、
必らず反対の動きもある筈だと確信しました。
私が自分のホーム・ページの母体に
「アジア交流センター」と名づけたのも
そうした物の見方から出発したからです。

工業技術や資金は日本の方が一足先に進んでいますから、
日本から中国に持ち込まれますが、
漢字の文化や中華料理や病気の治療や健康法は
歴史の長さが物を言います。
そう考えて中国で投資をすすめる一方で、
足のマッサージに行ったり、
どこそこにうまい料理があるときくと
千里の道を遠しとせず飛行機に乗って行ったりして
今日に至っています。
そのプロセスで偶然に発見して
病みつきになってしまったものの一つに
人の言う「幻の化粧水」があります。
この度、新装なって漸く北京にお目見えしました。
ごらんの素敵なデザインは
日本の新進気鋭の女性デザイナたちの作品です。

※絶世美人に関するお問合せはこちらまで


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2007年6月21日(木)

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