中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2673回
鄭州行きは南京行きにスケジュール変更

7月の中国投資考察団はウランバートルに行きますが、
なぜかモンゴルは
日本人にとって人気のある旅行先であると見えて、
申し込みがたちまち予定の枠を越えて
とうとうお断わりをするというハメになってしまいました。
ちょうど白鵬が新横綱になって、
東西両横綱ともモンゴル出身が占めるという
相撲の国際化の一つのステップがはじまるところでもあって、
皆さんの目が一せいにモンゴルに向いている
ということでしょうか。

でも経済の変化に対する世界の目は
その逆に中国側に向いており、
為替レートと過剰流動性による資産インフレが
どう動くかにそそがれています。
モンゴルの帰りに鄭州まで足を伸ばして
鄭州ガスの企業見学に行くスケジュールを組んでいましたが、
ちょうどその頃、鄭州ガスの董事長さんは
企業提携の話があってアメリカに出張していて
正確な説明ができないのでと断わって来られました。
わざわざ董事長さんでなくとも、
総経理さんか、その他でもよろしいんですよとお願いしても、
当社の発言は董事長が直接やることになっており、
ましてや邱先生に対しては他の者ではやれませんので
ということでした。
鄭州ガスはGEMから格上げされるプロセスにあったし、
業績も順調に伸びていることは
最近の株価に反映されている通りです。
私は高速道路株並みに時間がかかるから辛抱が必要ですよ
と申し上げてきましたが、
予想よりは成長にスピードがかかっているようです。

というわけで、鄭州行きを急遽南京行きに変更して、
大賀伝媒という皆さんが気にかけておられる
広告会社の本社を訪れ、
董事長さんから今後の見透しについて
直接、お話をきくことにしました。
2006年度は無配にする予定だったのを、
「株主を尊重して下さい」という私のアドバイスを容れて
雀の涙ほどでしたが、ちゃんと配当も実行しました。
ことしから来年のオリンピックにかけてどういう展望になるか、
きかせていただくスケジュールになっています。


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2007年7月5日(木)

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