中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2736回
逃げたお金はまた必らず帰ってきます

株が大暴落をすると、
今日1日で何千億円のお金が消えてなくなったと新聞が書きます。
株価の下がった分を単純に合計した数字ですが、
株価なんてもともと壁に描いた餅みたいなもので、
もし株主が一せいに自分の持株を売りに出したら、
新聞に出ている数字などどこにも存在しません。
売る人があって買う人があって、
或る価格のところで売りと買いがバランスするから
取引が成立しているのです。

大暴落をする時は何かの原因で、
売りと買いのバランスが大きく崩れるからです。
「その時が絶好の買い時だ」と言っても、
売り人がいなければ取引は成立しません。
でもそういう時にあわてて売る人が必らずいるんです。
どうして売るかというと、
もっと安くなるという妄想の虜になるからです。

しかし、よく考えて見ると、
明日にもこの世が崩壊してしまうわけではありません。
もっと下がると言っても必らずいつかは下げ止まります。
下げる時に売った人は買った人と入れかわり、
買った時よりも少い金が戻ってきただけで、
世間に通用している株数には変わりはありませんし、
その株が含んでいる資産にも変わりはありません。
変わったのはその株に対する評価だけです。

仮りにその時に換金された資金が減少したとしても、
そのお金が
この世から消え去ってしまったわけではありません。
或る特定の株式市場から引き上げたとしても、
別の株式市場に投資されるかも知れないし、
他の金融商品に移るかも知れませんが、
この世からお金が消えてなくなったわけではないのです。
めぐりめぐって、また同じ市場に投じられることもあれば、
他の市場からこちらの市場に動いてくることもあり得ます。
ですから、お金のたくさん集まってくる株式市場はどこだ、
皆んなが買いたがる株は何かに狙いを定めておれば、
一旦、逃げたお金はすぐまた元へ戻ってきます。
自分がこれと狙った株を安くなった時に
すかさず買えばそれでいいのです。


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2007年9月6日(木)

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