中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2784回
具体案のある人の相談に乗ります

上海の旧天地ってどんなところですかときかれても、
どう答えてよいかわかりません。
百聞一見に如かずと言いますから、
まずご自分の目で見て下さい。
大きな通りから横町に入ると、
2間くらいの曲がりくねった路地になります。
右も左も古い2階建てか、3階建てですが、
その中に新しく建てなおしたコンクリート建ての洋館もあります。
100年以上もたった古い家は
昔から住んでいた人たちがいまも住んでいますが、
外国や他の土地に移住している人も多いので、
家を借りるためには全家族の同意が必要です。
なかにはこの時ぞとばかりに欲の深い条件を出す婆さんもいるので、
なかなか話がまとまりません。
瓦もまともに並んでいないアバラ屋の家並みですから、
最初の頃に安い家賃で契約した人も、
お客がふえて人通りが多くなると、
家賃をドンドン値上げされてしまいます。
いくら長期の契約をしても期限が来ると、
新しい家賃になります。
すると家賃の払えない店は姿を消すことになりますから、
次々と代がわりが起ります。
家賃が安いからと思って入っても、
最終的には家賃の払える業種しか生き残れません。
ですから、どんな仕事をやれば生き残れるかをまず考えて、
ここでちゃんと商売ができるようになったら、
デパートやスーパーからお迎えに来てくれるような
ユニークで人気の出る事業であることが大前提です。
10坪か20坪の小さな店ですから、
大して元手もかからないし、大丈夫、大丈夫と思っても、
大きくなる事業でなければやる意味はないのです。

しかし、大きな夢を持っている人にとっては
一度、冒険をやってみるだけの値打があることも確かです。
私は店づくりよりも地域の開発に力を入れていますから、
資力のない若者の手つだいをしてあげることは可能です。
実際に具体的なプランを持っている人は
邱友会による現地視察のあと、
もう一晩よけいに上海にとどまって私に相談することもできます。
そのまた翌日には私も上海から昆明にとびますので、
具体案のある人は予め私のオフィスに相談をして見て下さい。


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2007年10月24日(水)

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