中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2858回
外国人がデザインする中国ファッションの店

旧天地につくった2軒目の店は
ROUROUというファッションの店です。
ファッションの店と言っても、
上下2階あわせても30坪くらいで、
外国人がデザインした中華風のブラウスやスカート、
ほかにバッグや小物入れなど。
中国人の手になるものではなくて、
外国人がデザインしたところがミソですが、
実はデザイナは店主をやっている石河陽一郎君の奥さん。
日本人がデザインしているのが新鮮で、
観光客でもアメリカのご婦人は振り向きもせず、
洗練されたフランス人の奥さんたちの間で大人気。
但し、サイズの合わない人もあって、
いま外人向けのサイズをあわてて特注中だとか。

上海にも上海灘という新しいデザインの中国服の店があって、
中国を訪れる華僑や外国人に人気がありますが、
中国人の考える中国デザインと
中国人でない人の考える中国デザインには微妙な差があります。
石河君の奥さんは横浜の中華街に店を持っていて、
ずっと以前からやってきたことなので、
改めてその微妙な相違に驚いているようです。

なおこの店には天仙液で有名な癌の大家
王振国さんが調合した幻の化粧水
「絶世美人」のコーナーがあります。
「絶世美人」は北京の三全公寓でしか手に入らなかったのですが、
上海でも常用者がふえ、
何とか上海で手に入らないかと懇願され、
それならROUROUにおいてもらえばということになったようです。

続く第3軒目は、小さな店を間に挟んで次のコーナーにある
上下2階分で精々30坪くらいの古い建物です。
すぐお向かいがフランス料理店、
その隣りが日本風の居酒屋で、
いずれも造作が終わって開業を待つばかり
というところまできています。
うちが借りた店は神戸生まれの
李小姐というニューヨークのデザイン学校を出て、
東京のサンエーインターナショナルで
ヴィヴィアン・タムのデザイナをして
アメリカでファッションデザインUSAウイナーの
デザイン賞に輝く若い女性を
大々的に売り出すためのコーナーにする予定で
目下、インテリアに着手したところです。
開発に力を入れていると言っても
まだ3軒目にとりかかったばかりです。


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2008年1月6日(日)

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