中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2861回
行きたい店にはすぐ行けるようになります

食べることに人間、お金を使わなくなったら、おしまいです。
お金を儲けるのも食べるためで、
食べないでお金を貯める時もままあるでしょうが、
そんなことを長く続けていてはいけません。
お金はもともと使うためにあるもので、
上手に使えばお金の方でまた戻ってきてくれるものなのです。

お金のことのわからない人は
出したお金がそのまま向うから
もっと大きなお金になって戻ってくることを期待します。
でもそういうことはあまりありません。
俗におあしというようにお金は一見、
使うとそのまま姿を消してしまうように見えますが、
めぐりめぐって
意外なところからまた戻ってくることが多いのです。
ですから、ゴルフに誘ったり、バーで招待したら、
相手が自分の思っていることを叶えてくれる
と考えてはいけません。
一見何の役にも立たない時に、
人をご馳走したり、便宜をはかってやったことが
あとで意外なところで威力を発揮することは、
私たちが考えるよりもずっと多いのです。

なかでも最も効果のあるのが飲み食いです。
無駄なお金だと思ってはいけません。
「飲み食いの恨みは怖しい」と言いますが、
飲み食いのお金を払うことが
あなたを実力以上に大きく見せるものなのです。
それが出世にもつながるし、お金儲けにもつながります。
嘘と思ったらご自分の周囲をよく観察して見て下さい。
ワリカンの支払いをさけて仲間からはずれる人と、
お金もないのに人の分まで払おうとする人と、
どちらが人から好かれ、出世のチャンスをつかみますか。
食べることに熱心で、おいしい店をよく知っている人と、
食べることに無関心で、人の世話もろくにしない人と
どちらが上司に覚えがよいですか。

ですから食べるお金は倹約してはいけないのです。
倹約をすると倹約した金までどこかに消えてしまいます。
「うまい店」の欄はお金のない時でもよく研究して下さい。
行きたい店ができると、
行けるだけのお金がすぐ追っかけてきます。


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2008年1月9日(水)

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