中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3016回
超高級コーヒーの栽培を思い立ったのは6年前

私はいま雲南省の保山というところに
中国で一番グレードの高いコーヒー豆を生産するための
加工場を経営しています。

話をすると長くなりますが、
私の知人で
中国から生野菜を日本のスーパーに輸出している人があって、
その人が昆明から帰って来て東京の私のオフィスに挨拶に来て、
応接室のテーブルの上に、
雲南産のコーヒー豆の袋をポンとおきました。
「雲南省にコーヒーがあることご存じですか?
これ昆明の飛行場の売店で見つけて買って来たものです」
「いやあ、雲南に普洱茶とワインがあることは知っていますが、
コーヒーの産地であることははじめてききました」

ちょうどそこへ私がかねてからハイハイQさんのホームページで
「コーヒー店の出し方」について連載をお願いしていた
ドトール・コーヒーの元営業部長だったコーヒー店経営のプロが
原稿を届けに来てくれたので、
「雲南省でコーヒーがとれるの、知っていますか?」
ときいたら、
「ええ、かなり質のいいコーヒーができますよ。
でも管理が悪いので、一級品として扱われていませんが・・・」
「ということは管理がしっかりしていたら、
一級品になれる可能性があるということですか」
「日本にはコーヒーの品質の鑑定のできる審査員が3人います。
私はどなたとも知り合いですが、
その中の一人でも協力してもらえたら、
ブルー・マウンテンにも負けないようなものが
とれるようになります」
「わかりました。
いまの中国の所得のレベルではまだ駄目ですが、
10年もたてば中国人でコーヒーを飲む人がうんとふえるでしょう。
ですから、
10年計画で
一級品のコーヒーの栽培をすることからはじめましょうよ」

コーヒーのABCもわからない私がその気になったのは
いまから6年前のことでした。


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2008年6月12日(木)

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