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第3266回
腰痛の治療からいくつかのヒント

腰痛の治療代に1回10万円とる病院の
初診料がたったの5000円。
普通はお弟子さんがやるのでしょうが、
私を大事なお客さんと思ってくれたのでしょうか、
大先生が立ちあってくれました。
レーザー光線を使った腰痛の治療ですが、
治療前に裸になって先ず写真をとり、
終ってからもう一度、写真をとると、
治療前と後とでは血管の中の血の流れが
まるで違うほどふえています。
つまり工場の中に届く電力に変化が起って
モーターのまわり方が違ってくる原理だと私は解釈しました。

私は何事も疑ってかかる習性の持主ですから、
首をかしげながら治療をしてもらっていましたが、
服を着て歩いて見ると、
腰の痛みをほとんど感じなくなっているのです。
おやおや、もしかしたらとも思ったのですが、
電力が来ている工場と
停電している工場の違いみたいなものですから、
その即効性に内心、驚きを感じました。

王振国さんの絶世美人や癌予防の栄養剤を
口にした時もそうでしたが、
私は「東は東、西は西」と考えるよりも
東と西を組合せる方法はないかと考える方であり、
従って、「漢方は漢方、西洋医学は西洋医学」
と別々に考えるよりも、
「両方あわせて長短相補ったら」
とつい考えてしまいます。
ですからすぐ日本の先生に
「中国に進出して、
中国のマッサージと併用する研究をしたら」
とすすめましたが、
整形外科医として日本で充分、繁盛しているので、
「忙しい忙しい」という返事しかもらえませんでした。

先生の方は忙しくても、
私の頭の中には中国の老齢化の地図が
しっかり刻み込まれていますから
漢方にレーザー光線による治療を加えたら
どうなるのだろうかという
新しい課題が追いかけてきました。
とうとう北京の秘書を東京に呼んで
レーザー光線による治療を体験させた上で
北京で同じことが行われているかどうか
調べてもらいました。
そうしたら北京では
レーザー光線を使って
傷跡の痛み止めはやっているけれども
腰痛やマッサージには
使われていないことをつきとめました。
もしかしたら、と私の頭の中は
俄かに忙しくなってきました。


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2009年2月17日(火)

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