中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3318回
中国稀土と常茂生化に行きます

大連の和牛牧場には私は既に3回ほど行きました。
牛舎の中にはマッサージの機械も設置されていますし、
ビールを飲ませる施設もあります。
松坂牛の伝説通りのことが実際に行われているのです。
日本向けの輸出をしなくとも、
金持ちになった中国人の間で人気を呼び、
恐らくいまの10倍の牧場が全国のあちこちにできたとしても
需要に追いつかない時代が来るのではないでしょうか。

大連には2泊して
日露戦争の面影を残す旅順にも足を運ぶ積りですが、
そのあと江蘇省の無錫にとびます。
無錫を選んだのは太湖という湖の畔に
太湖飯店という素晴らしいリゾートホテルがあるからです。
かなり昔に泊ったことがあって、
とてもいい印象がいまも頭の中に残っています。
ここに2泊して
1日は宜興市にある中国稀土の主要工場の見学に行き、
次の日はしばらくご無沙汰をしている
常州市の常茂生化の近況を知るために出かけます。

ご存知の通り中国はレアメタルの生産大国です。
一口にレアメタルと言っても多種多様にわたり、
中国稀土が全体を代表するわけではありませんが、
製鉄から液晶に至るまで
レアメタルはなくてはならない資源ですから、
現に不況の中でも成長を続けているし、
産業界の生産が少し恢復しはじめたら
たちまち活気を呈する業種の一つです。
業績は不況の中でも着実に伸びているし、
同業他社の買収にも積極的ですから、
株価が1ドル以下まで売られている現在、
魅力のある存在だと見ています。

また常茂生化は原料高と輸出産業であることが
業績低迷の原因になって株価もさっぱりでしたが、
2008年度の決算を見る限り最悪期は峠を越したようです。
株価が低迷するとしびれをきらす人には
あまり用のない企業ですが、
私のように長いつきあいをする者にとっては
近所に来たからには顔を出さずにいられない会社の一つです。
私と同じ姿勢の方はぜひご一緒して下さい。
なおおわかりと思いますが、
上海と南京の間は料理のおいしい地域です。


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2009年4月10日(金)

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