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第3352
台湾に大陸観光客の爆発的ブームが

台湾の政権が民進党から国民党に移った昨年の5月から、
中国と台湾の関係が目立ってよくなり、
双方を結ぶ直行便もやっと実現して、
今回、私自身が北京から台北に飛ぶ飛行機にはじめて乗りました。
私の乗ったのはエア・チャイナだったので、
国内各地をとんでいる国内便の延長くらいに思っていましたが、
実際に乗って見ると下ろし立ての最っさらな飛行機で、
「うちもこれだけの実力があるようになったのだぞ」
とデモンストレーションをやっていることに改めて気がつきました。
それだけ中国政府が気を使っていることはとてもいいことだし、
今後、台湾の人たちによく思われていることが念頭にあるのは
双方にとってもとてもいいことだと私も胸を撫でおろしました。

ついこの前までは北京から台北に行くためには
先ず北京から香港に3時間半くらい飛行機に乗る必要があり、
どちらの飛行場もフロントに入ってからゲートに辿りつくまでに
かなりの時間と長い距離の歩行が必要でした。
その上、乗り換えの手間もかかって、
香港から台北まで更に1時間半の滞空時間がかかります。
簡単に言えば、
1日がかりの旅程だったのが、
香港にとぶだけの時間ですみますから、
時間と料金の節約になります。

いまのところ、
航空料金はその分、安くなっていませんが、
ガソリン代の大幅節約にはなっていますから、
そのうちに料金も
実情に見合った形に改善される可能性は残っています。

一ぺん直行便が桃園、松山両飛行場のほかに
高雄飛行場へ中国各地から定期便がとぶようになれば、
週に300便が行きかうようになり、
台湾の人たちが自由に大陸を往来しているように、
やがて大陸の人たちも自由に台湾に来られるようになれば、
双方の理解もこれまでよりはうんと深まることでしょう。
なかでも大陸から台湾に来る観光客の数が
爆発的にふえはじめたので、
それが沈滞しきっている台湾の景気に
大へんな刺戟をあたえる動きが出はじめています。
かって香港で起ったことが
いま台湾で新しく起ろうとしているのです。


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2009年5月14日(木)

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