中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3474回
世界で2番目にまずいカンボジアの中華

シンガポールのあと、
カンボジアのアンコール・ワットに足を伸ばしました。
本当はスマトラに行く積りだったのですが、
シンガポールと目と鼻の先にあるというのに
2泊するだけに観光会社から十何万円もかかると
言われてしまったのです。
大した名所も産業もないところに行くだけなのに
皆にそんなに迷惑をかけるんじゃと思って、
方向を変えてアンコール・ワットに切りかえたのです。

アンコール・ワットはご承知の方も多いと思いますが、
お寺が真西の方向を向いています。
朝日がお寺の真後から昇るので、
午前中は橋を渡って入っていく人には何も見えません。
ですから観光客は午後に集中します。
また中に入ると、急な階段を登る建物があって
「行きはよいよい、帰りは怖い」という言葉通り、
いままでに3人もころげおちて死んだ人があって、
とうとう最近、登るのが禁止されました。
うちの家内が大胆にもよじ登ったのはいいが、
下りるところで滑って足をくじき、
1ヶ月ほども歩けなかったことがあったので、
前回、私が行った時も警戒して自分は遠慮したことがあります。
同じものを2回見ても何の変わりもないので
今回は寺の中まで入りませんでしたが、
観光の前も後も食事だけは皆とつきあいました。

それはいいのですが、
アンコール・ワットは世界中の観光名所の中でも
一番料理のまずいところではないでしょうか。
政府は観光客から一人一人写真をとって
首からぶらさげさせた上で25ドルもせしめた上で、
見せる物は古いお寺以外に何もなく、
しかも食べる物がロクにないという最悪の名所なのです。
観光のあとに連れて行かれた中華料理屋は
看板に大きく海鮮料理と書かれていましたが、
出てくる皿、出てくる皿、
材料は違っても全く同じ味で料理法も全く同じでした。
しかし広い世界のことですから
もっと不味い料理もほかにあるかも知れないと思って、
「世界中で2番目にまずい料理」と私は名づけましたが、
本当に何とかならないものでしょうか。
すぐお隣りのラオスは同じ郷土料理でも
見違えるような美味だというのに、です。


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2009年9月13日(日)

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