中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4039回
なぜ100兆円印刷して円安にしないの?

大地震によって民間も大きな被害を受け、
産業界も次々とトラブルが起って業績が落ちています。
ですから、株も連日、大暴落を続け
1日に何十兆円のお金が吹っとんだと新聞は報じています。

それでもこれだけ破壊がすすんだら、
家も建て直さなければならないし、
公共投資もやらなければなりませんから、
建設株や資材株は逆に値上がりしています。
昔から兜町には「災害に売りなし」という格言があって、
天変地異や戦争は新しい需要を大量に生むので
そうした位置にある株は逆行高をするから
空売りをしてはいけないと戒められています。

そのくらいのことは私にもわかりますが、
これだけ家を失う人がたくさんいて、工場だってストップして
生産が思うようにすすまなければ、
お金も不足すれば、物も足りなくなります。
従って輸出だって減少して外貨の稼ぎが悪くなりますから、
少くとも一時的に経済環境は悪化します。
それなのに逆に円が買われて円高になるのはなぜでしょうか。

先を見越して大暴落した株を買い占めるためだとしたら、
そういう投機資金に日銀が売り向えばいいのではないでしょうか。
外貨(主として米ドル)で日本円を買うのですから
外貨準備高がふえるだけで、円はいくらでも発行できます。
「災害救援のために日銀が円を100兆円発行することにしました」
と日銀総裁が宣言したら、
立ちどころに円は100円をこす円安に動くのではないでしょうか。

そうすれば、物価は多少は高くなるでしょうが、
輸出も好調になるし、デフレもおさまって以前よりは
物が売れるようになるのではないでしょうか。
日本は外貨のふえた分だけ海外の資源開発に投資して、
新興国の需要増加に備えれば、地域の再建にも役立つし、
経済の建て直しにも寄与することになるのではないでしょうか。
それを地震で大損害を受けた上に、
円高で輸出が困難になるのでは、
踏んだり蹴ったりもいいところではないでしょうか。
もし私が間違っていたら、ぜひご教示賜りたいものです。


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2011年4月1日(金)

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