中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4074回
成長期は不動産投資が一番

私がサラリーマンにも借金をして先ず土地を手に入れ、
家を建てるのは賃上げで収入がふえてから、とすすめたのは
高度成長がスタートしてから間もなくのことでした。
土地は有限で、人々のふところに廻わるお金がふえれば
土地を買う人がふえますから、
どうしても値上がりします。
それに対して建築費は
建材の供給が充分でない間は高値が続きますが、
供給がふえれば値下がりしますから
しばらく辛抱した方がいいのです。

しかし、実際に起ったことは
建材の値上がりが土地ほどではなかったし、
地価の次に値上がりしたのはサラリーでしたから、
銀行からローンでお金の借りられた人は、
土地のついでに建築費も借りて、
怖がらずにマイホームを建ててしまえばよかったのです。

でもそれは後になってから言えることで、
借金をしてマイホームをつくることにも
それなりの不安と心配がありました。
私だって財産三分法に異議を唱えましたが、
成長株理論を唱えて株式投資でそれなりの成績をあげましたので、
不動産投資と株式投資の
はたしてどちらが利益をもたらしてくれるか、
自分で実験して結果を出すまでは、
どちらに手をあげるべきか、躊躇しました。

そこで1000万円で店を1軒買い、
もう1000万円でこれはと思う株に投資して、
その結果を見ることにしました。
1年目にはそれほどの差はありませんでしたが、
2年目が終る頃になると、
店の値段は3000万円でもすぐ売れるレベルになったのに、
3つの銘柄に分けて買った株は
値下がりした株が値上がり分を相殺したので、
辛じて損にならない成績がやっとでした。

その差があまりに大きかったので、
私は借金をして不動産を仕入れるか、
不動産を商売にするのが一番だと考えるようになり、
株式投資をしばらくお留守にする期間が続いたのです。
但し、これは高度成長が続いていた時代のことで、
バブルがはじけると環境が一変してしまったことは
皆さんもご存知の通りです。


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2011年5月6日(金)

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