中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第4278回
株の儲けはガマン料です

株式投資は買う株を間違えないことも大切ですが、
なかなか上がらない間、
ずっと辛抱することはもっとずっと大切です。
私はどんな株をいつどんな値段で買うかに要する
エネルギーを1としたら、
上がらない間、ジッとそれに耐えて行くエネルギーは
9だと考えています。
ですから自分の株の本にサインをする時はいつも
「株の儲けは我慢料」と書きます。

勝利管道だってやっと下値から三割か、四割戻ったところですが、
企業の業績が軌道に乗って上昇をはじめたら、
いくらまで期待できるでしょうか。
今のところ、勝利管道の経営者にわかっていることは、
5年以内に売上げが倍になることです。
本人たちも、もちろん少し時間がたてば、
また新しいプロジェクトが加わって
もっとずっとふえると思っているでしょうが、
いまのスピードで行けば、あまり違くない将来に、
産業界に大異変が起こらない限り
株価はいまの倍近くか、倍までは戻るでしょう。
いま買う人にとっては倍でも大したものですが、
その少し前から仕入れている人にとっては
元に戻った程度のことでしょう。
ですから同じ株をジッと持ち続けている人にとっては
ナンピンをしないと業績は上がらないことになります。

ですからその次は2ドル台にのせるかどうかです。
私はのせると思ってこの株を買っています。
下がった時にナンピンをした株も倍になったからと言って
すぐには売りません。
その間中、誰に何と言われても株を売ることは先ずありません。
全部が倍になったら、半分売ることは考えられますが、
それはもっと有望な株が現われたらの話です。

私の場合は株で持っている財産は
銘柄が変わっても株で持ち続けます。
株という財産ですから、
時には現金にしていくらかという勘定をすることはありますが、
上がっても下がっても
もっと上がりそうな株に乗りかえるだけのことです。
愛想をつかす株はあっても、上値を売り逃げることはありません。
株という財産に執着を持っているのです。


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2011年11月26日(土)

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