元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第24回
命の健康管理学を身につけておかないと子々孫々に禍根を残す

食道ガン、喉頭ガン、腺ガンの元凶物質「アセトアルデヒド」が
子供が口にする食品の香料に使われていたという食品汚染事件を、
「微量だから」という弁明だけで監督官庁も
マスメディアも監視の手を緩めたのはおかしい。
僕は、さっそく知合いの心ある雑誌編集長たちに
怒りのメールを送りました。
3人の編集長が「そうだ、そうだ」と賛同してくれて
中でも「月刊がん もっといい日」という月刊誌が
巻頭提言として僕の主張を掲載してくれたのは嬉しいことでした。
こんな訴えです。

(アセトアルデヒドは)もろに原液を浴びたり、臭気を吸い込めば、
マウス実験でも扁平上皮ガン、腺ガンの悪性腫瘍が
発生することが証明されている。
こんなことはインターネットの石油化学業界のサイトを
丹念に探せばすぐにわかる常識なのだ。
IARC(国際ガン研究機関)でも
若干の発ガン性が認められている臭気物質が、
こと子供の口にする食品に係わった事件ゆえに、
消費者に撒いた不安のタネは食品衛生法違反の範疇を越えて大きい。

1歩譲って
「今回、アセトアルデヒドは
 香料製造に使われただけで食品に現物は含まれない」
「微量で体内蓄積はなく無害」
と弁明されても、多くの説明不安を消費者に残したことは確かだ。
これからも複合汚染による発ガンの危険性はない…
と誰も証明出来ないのが現実である。
食卓汚染の被害者、患者としては、環境問題云々と大上段に構えるだけでなく、
命の危機管理学をしっかり身につけておかないと
子々孫々に禍根を残すことは間違いない。

また「欧米では認可されている」と書くだけで、
なぜマスメディアはこうしたより重要な「命の情報」の背景を
掘り下げなかったか? 
臭気化学物質を添加してまで「香り」を競う業界の現実に、
ガンの自然食養生法を励行している筆者ならずとも、
誰でもが不安と怒りを感じたはずだ。
アセトアルデヒドなど臭気毒性の添加物を使うのであれば
もっと情報を公けにすべきである。(「もっといい日」7月号より)

あふれ出る食卓汚染情報をしたたかに疑うべき…
そうした「賢い患者学」の知恵が問われている時代だと思います。
あなたはどう思われますか?


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2002年9月20日(金)

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