元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第39回
最近、読者の問い合わせが増えてきた「漢方秘薬」の賢い選び方

たしかに僕の悪性腫瘍を消す治療に一役かったと思われる、
謎の漢方薬・天仙液の話をもう少し続けましょう。
王医師はガン細胞を直接叩く成分が5%含まれていると説明しますが、
その内容は国家的機密だそうです。
95%の主成分は以下の通り、インターネットのサイトでも公表されています。
熊胆、麝香、人参、珍珠、黄耆、 龍葵、氷片、白朮、
天花粉、威霊仙、 白花蛇舌草、青黛、女貞子、甘草、猪苓…
長白山の野生の薬草や動物の内臓から採取して、
三十種類あまりを調合精製しているので、効果が高いというのです。

僕のところに来る天仙液の問い合わせにしても、
「藁にでもすがる」思いで効能を知りたがる人が多いのですが、
その半面、最近では減肥作用をうたった漢方薬で
被害者が続出したこともあり、
副作用や信頼性を疑う質問もたくさんいます。
また中国の医師の中にも東洋医学では、
そのとき、その人の症状に合わせて薬を処方するのが原則ですから、
こうした「万能薬」の登場を疑問視する向きもあります。
しかし、すでに世界18ヶ国に発売され、
僕のような体験例も数多くあるのですから、
おそらく、王医師の20年間にわたる研究は
現代医学でも計り知れぬ調合の謎があるのかも知れません。

天仙液は1988年に中国政府からガン治療薬として公認されましたが、
もちろん、日本の薬事法に則った通常の医薬品のような臨床試験を
経ていませんから販売すれば薬事法違反になります。
ですから、個人が使用する目的で2ヶ月分以内なら、
代行業者を通じて個人輸入出来る。僕もこのルートを利用しているわけです
もちろん、これだけ注目の漢方薬ですから、日本のインターネットでも
目ざとい個人輸入代行業者が跋扈しています。
業者間の製品をめぐる真贋論争もあり、
料金も1月分、6万円から18万円と業者によってばらつきが目立ちます。

僕は売薬業者ではありませんから業界のことはわかりません。
王医師の人柄を伝えたり、僕の体験を伝えることしか出来ませんが、
「命の買い物」は、自分の判断をしっかり持った上で臨んで下さい
と伝えています。
生薬秘薬にはいかがわしいもの、胡散臭いものもたくさんあります。
また、症状や個人差の相性があります。
できれば、漢方医や代替医療の医師に相談すべきです。

余談になりますが、大学病院の主治医に相談してもそれは無理でしょう。
大抵は無視されるのがオチだからです。
「譬えは悪いが、それは自民党の先生に共産党は素晴らしいですか?と
聞きに行くようなものですよ」と、いつも僕は説明しています。
漢方薬の選び方の問い合わせは増える一方ですが、
それくらい、ガン治療をめぐる西洋と東洋の医学は、
いま掛け離れていると思っておいた方がよいと思います。


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2002年10月5日(土)

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