元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第42回
はたして10次元の「命」を3次元の「医術」で治せるのか?

いくら80歳、100歳の長寿社会といっても、
誰でもが無病息災で安楽に生き延びることは難しいでしょう。
人それぞれに、己にも分からない
肉体の限界や寿命が定められ、
一生に成すべき役割もいくつか与えられているはずです。
花を咲かせ、実をならせ、
そして自然に草木が枯れるように命尽きれば、
これほど素晴らしい人生はないと思っています。

しかし、人生途上の30歳、40歳、50歳で
ガンを宣告されたとしても、
かりに命の修復、人生のやり直しの猶予期間が
まだ残されているとすれば、
心身の両面から、あらゆる再生の選択を探りとるべきです。
無謀な手術や不確定な化学療法だけに命を託すのは考え物です。
たとえば、自堕落な生活習慣を改めて、呼吸法、食事療法といった
自然の摂理に適ったライフスタイルに変えることは
じつに免疫力や体力、気力を高める健康法、
いや再生の処世術だと思います。
僕の場合は、幸いにも、余命やり直しの猶予が残っていたようで、
手術はもちろん、最後は放射線も抗ガン剤も遠ざけて、
「心の療法」「自然治癒療法」に挑戦したことになります。
たしかに、このトータルケアで効果は上がり、
日々の延命を享受しているわけです。

やがて、運命を切り開くパワーが心身に満ちてくると、
己の肉体の限界、死の恐怖にたじろぐ半面、
数十万年続いた人間の生命の不思議、
さらに数億光年と続く宇宙の生命エネルギーの凄まじさに
気づかされます。
鼻から、宇宙の大きなエネルギーを呼吸し、
自然に循環する食べ物を口にしているうちに、
この世の3次元の知恵や技術、つまり、現代医学の範疇を越えた、
より大きな「命の息吹」すら感知したくなるから不思議です。

ところで、最近、物理学、量子力学の分野でも、
この宇宙を構成する物質は単純な素粒子といったものではなく、
10次元のヒモ状態のもので出来ているという説があります。
ちょっと乱暴に解説すれば、
3次元脳では素粒子にしか見えない「小さな点」が、
4次元以上の世界では想像を絶する複雑形状をしている…
といった考え方です。
とすれば、
人間も10次元いやそれ以上の複雑な生命体というわけです。
興味のある人は「超ひも理論」(広瀬立成・著 PHP)や
「東方的」(中沢新一・著 せりか書房)といった本を読むと
理解が深まります。

素人の生兵法は大怪我の素という警句もありますが、
僕はガンで「命と死」をじっくりと見つめたお蔭で、
手術にしても抗ガン剤にしても、
何とも低次元?の稚拙で頼りない「命の技術」のように
思えてきました。
臓腑器をただ切ったり叩いたりする治療だけでは、
この次元の深い命に適うわけがないからです。
あなたはどう思いますか?


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2002年10月8日(火)

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