元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第60回
もしガンになったら、心が土台の「命の家」を設計しよう

ちょっと、チベット医学や呼吸法の話が長く続きました。
本題の「ガンは切るべきか? 切らざるべきか?」に
話を戻しましょう。
世間では「手術対処療法」がガンに克つ、
唯一の治療法と信じられていますが、
患者にとって最も大切なのは、
ガンに負けない「体質改善療法」である…
僕は闘病体験からそう確信しています。
あなたがガン治療を選ぶとしたら、
以下、どちらの治療を優先するでしょうか?

● 手術対処療法vs体質改善療法
  これは次のように対比して考えることも出来ます。
● 西洋医学vs東洋医学(もしくは中国医学)
● 集学的治療(手術+抗がん剤+放射線)vs代替治療
  (免疫療法、民間療法など)
● 臓器切断医学vsホリスティック(全人間的な)医学

そして、医療現場では手術至上主義や
西洋医学絶対主義が正統医学で、
体質改善や心身療法を唱える東洋医学やホリスティック医療は
実証性がない、いかがわしい治療と無視されているわけです。
しかし、どうでしょうか?
徐々にですが、
「西洋医学、とくに手術だけではガンは治らない」と、
患者は気づいてきたのではないでしょうか?

初期治療で、ガンを切った人も、切らなかった人も
問題は退院後をどう「痛み」を避けて快適に過ごすか? 
QOL(命の質)を保って延命するか? これに悩んでいます。
僕のところに来るメール相談を見ても、
手術後、再発して再手術したり、
さらに強い抗ガン剤を投入された大抵の人が
疼痛、転移や死の苦しみに直面していることが分かります。
反対に、大病院の初期治療を受けながらも、
漢方生薬や健康食品を密かに服用して免疫力を高めた人、
さらに食事療法や呼吸療法を励行して心身の体質を強くした人が、
明るく延命している例もたくさんあります。
いまガン病棟の半数の患者が、
したたかに西洋医学と東洋医学の「いいとこ取り」療法を
選んでいるというデータもあがっています。

僕の主治医でホリスティック医学協会会長の帯津良一博士は
治療を選ぶときは「命の家」をイメージすることを奨めています。
「命の家」とは、
さまざまな療法を組み合わせた「2階建ての家」です。
普通なら治療の基礎、
つまり土台は「西洋医学」と考えがちですが、
あくまで土台は患者の「心」にありと提案します。
次に1階に「体質改善療法」の部屋を想定する。
つまり食事療法や呼吸療法を取り入れるという考え方です。
次の2階に「西洋医学」「東洋医学」「代替療法」を考えればよし…
このホリスティックな(全人間的な)療法の組み合わせ設計で、
うまく延命を享受できるという考え方です。
この心を土台とした「闘病の家」の設計図については、
拙著「賢いガン患者学/命とこころを守る51章」(二見書房)
203ページに載せましたので、気になる人は参考に見て下さい。


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2002年10月26日(土)

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