元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第74回
「食べて治す!」対談(2)
足し算だけでなく引き算も食養生のヒケツ

マクロビオティック食養生法って何?
「月刊がん もっといい日」の食事指導者の山村慎一郎さんとの
「食べて治す!」対談から、話の続きを進めます。

関根:いま「食べ物クイズ」式のテレビ番組が人気で、
ガンをはじめとした生活習慣病やダイエットも食事が大切だと、
やれβカロチンだ、レシチンが抗ガン物質だと
主婦層に関心が集まっていますね。
というわけで、玄米菜食や伝統治療を用いる、
マクロビオティック食養生法の原則、
西洋医学との違いを教えてもらえますか?
山村:西洋医学ないしは栄養学では
「体に足りないものを補う」と考えますが、
マクロビオティックでは「体に余分なものを排出する」と考えます。
これが治療発想の違いです。
なぜ、玄米菜食が良いかというと、
栄養バランスが優れているということもありますが、
繊維質が排便を促がし、
体内に滞留した酸化毒素を排出する効果が大きいからです。
それに則って、マクロビオティック食養生法では、
日々の食事献立に活かす「4原則」があります。
(1) 一物全体食 (2) 身土不二(しんどふじ)
(3) 自然食品 (4) 陰陽調和
関根:漢方などでは
「薬は下薬、薬草は中薬、そして、食べ物こそ上薬」
といわれていますが、
まさにマクロビオティックの考え方は、
古来の伝統医学にも則っているのですね。
山村:はい。「良薬は口に苦し」という諺もありますが、
化学薬投与などですと患部に効くように特化するわけですが、
副作用も覚悟しなければなりません。
その点、自然治癒力を促がし、
じわじわと本来の健康体に戻すわけですから、
食事療法は昔から賢い療法だと思われていたのです。

さあ、西洋医学との考え方の違いが分かったでしょうか?
よく健康管理の3原則は「快食快眠快便」といわれますが、
よいものを食べるだけでなく、
排便、排毒を考えた健康管理というわけです。
薬を服用する、抗酸化食品を食べればよし…という
「足し算」の西洋医学や栄養学と違って、
マクロビオティック食養生法は、より排泄・排毒を重視する
「引き算」も考えた養生法といったらよいでしょう。
そのために以下の「4原則」を守って料理に活かしていくのが、
マクロビオティック食養生法というわけです。

(1) 一物全体食 野菜は根や皮を捨てずに食べる
(2) 身土不二  季節のもの、その土地に産するものを食べる
(3) 自然食品  農薬や食品添加物、防腐剤などを絶対に使わない
(4) 陰陽調和  中国古来の陰陽の原理に則って、
          食物摂取の調和をはかる


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2002年11月9日(土)

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