元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第99回
有機野菜の4原則って知っていますか?

中国やアメリカからの輸入野菜や果物に
農薬が残留していたというので
新聞やテレビで大騒ぎとなったのは記憶に新しいところですが、
さらに国内では発ガン性の強い無登録の農薬が使われ、
洋梨栽培農家で発見されたのがきっかけで、
山形で摘発されました。
無登録農薬を販売した業者は150以上に及び、
購入して使用した農家は
全国1万戸にも及ぶだろうといわれました。
梨やリンゴは廃棄処分になりましたが、
ダイホルタンという農薬は、
有機塩素系の殺菌剤で、
ヒトに対する発ガン性が指摘されています。
また、プリクラトンは錫を含む殺虫剤で
妊娠中の女性の胎児に影響を与えた代物です。

ところで、僕たちのように
食事療法でガンを治そうとしている患者にとって、
有機栽培に腐心している農家の方たち、
また小規模の流通業者には、いつも感謝していますが、
それにしても、農薬まみれ、
化学肥料まみれの食品氾濫で、
一人一人が命を守るには
なんとも住み難い、悪い世の中になってきました。

和歌山の田辺にいる従弟夫婦も
有機野菜や椎茸の原木栽培を手がけており、
よく食材を送ってくれるのですが、
そこで聞いた「有機野菜の4原則」とは以下のように
なかなか厳しいものです。
1.堆肥などの有機肥料を使う
2.土壌燻蒸剤などで土地消毒をしない
3.除草剤を使わない
4.無農薬を原則とする
ところが、消費者の僕たちも果物や野菜というと
すぐ見た目の綺麗な食材を要求しますから、
大量生産の農家としては、
有機農法などやっていられないというのが実情なのでしょう。
食卓汚染が厳しく問われているわけですが、
自然との資源共生サイクルの乱れを元に戻す…
これが一人一人のQOL(命の質)を
高めることになると思いませんか?


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2002年12月4日(水)

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