元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第112回
まぎらわしい「有機栽培」の表示

「食のスローヘルス」つまり、
スピード化する食卓汚染からガン患者はどう身を守るか?
この話に戻りましょう。
食事指導者の山村さんの答えは簡単明瞭です。
「とくにガンやアトピーの患者は、
これらの食品添加物や農薬まみれの食品を
「食べてはいけない」…これが養生の大前提です。
体内に強力なガンがある時には
健康な時と違って受ける被害がより大きいからです」
逆に考えれば、無農薬や有機栽培の食材を吟味し、
栄養バランスの優れた玄米菜食を励行すれば、
ずばり「ガンは食べて治せる」という考え方です。

しかし、体に害の少ない食材を選ぶ、
消費者の現実はどうでしょうか?
無農薬栽培、有機栽培の食材を吟味しよう
といっても、本当に市場に出回る食品の表示は
信用できるのか?という不安が、
いつも脳裏をかすめているわけです。
店頭には、有機低農薬栽培や有機減農薬栽培といった、
まぎらわしい表示が氾濫していました。
さらに省農薬? 清浄野菜? 健康野菜?などと表示されると、
本当に体によいものかどうかが疑わしい。

というわけで平成13年から、
農産物と農産物加工食品に特定JAS規格を定め
これに合格して有機JASマークが付けられたものでなくては
「有機栽培トマト」、「有機納豆」、「オーガニック紅茶」など…
有機やオーガニックの表示をしてはならないと定められ、
罰則も設けられました。
また、海外から輸入される有機食品についても
国内産のものと同じく有機JASマークが付されていないと
輸入業者はこれを販売することができません。
有機JASマーク認定を受けて表示できるものは、
無農薬(天然系農薬使用可)、
化学肥料を使用しない農作物で、
栽培開始2年以上のものとなります。
期間限定の無農薬のものは「無農薬栽培」という表示、
農薬使用料50%以下は
「減農薬栽培」といった表示となるわけです。
しかし、有機栽培表示が本当に当てになるか?
それはまだまだ疑問が残りそうです。


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2002年12月17日(火)

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