元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第115回
腐らないイチゴって大丈夫?

輸入農産物の栽培中の農薬散布、
さらにポストハーベスト
(収穫後の農薬や防腐剤などの散布)といえば、
心配な果物や野菜はあげたらキリがありません。
とくに輸入果物から加工された食べ物は
町中に氾濫しています。
たとえば子どもが大好きな
アイスクリームの上に飾り立てられた果物、
オレンジやイチゴジュース、
さらにショートケーキ用のイチゴなんて、
大丈夫でしょうか?

輸入イチゴの大半が栽培中も出荷後も
カルバリルなどの殺菌剤が撒かれています。
環境ホルモン作用や発ガン性を疑われるものですから、
そのまま皮をむかずに食べれば、
即農薬が体内に入ってきます。
とくに、クリスマスの頃の
イチゴのショートケーキは一時期に大量に作られるため、
1ヶ月たっても腐らずカビが生えないという
残留農薬の輸入イチゴが、
ケーキの上に乗せられる危険をはらんでいます。

また小麦粉、ポテトチップスの農薬汚染はどうでしょうか?
神経に作用する殺虫剤が多いのは
アメリカから輸入される小麦粉ですから、
ビスケットなどの加工品も危険です。
生ジャガイモは輸入出来ませんが、
アメリカのジャガイモは発芽防止のために、
発ガン性が問題視される除草剤IPCなどが使われており、
ファーストフードのポテト食品の過食は要注意です。

輸入されたあとの日本の対応も大きな問題でしょう。
輸入到着後の検疫で害虫などが発見された場合、
農薬の薫蒸(くんじょう)による消毒が行われます。
薫蒸庫と呼ばれるところで
臭化メチルといったガスを充満させます。
食品輸入大国の日本は命の安全よりも
流通・輸入の都合を優先させた措置を
監督官庁や業界がとる傾向はいなめないという指摘もあります。
とくに子どもの食事には
改めて注意を払わなければません。


←前回記事へ

2002年12月20日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ