元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第124回
なぜ玄米がバランスのよい食べ物なのか?

「相反するものが調和して、自然の秩序が保たれる」
という考え方が、
マクロビオティックの食哲学ですが、
これを科学的に分析し、
理論化、体系化して世界に広めたのが、
桜沢如一というマクロビオティック食養生法の中興の祖です。
では、具体的にはどういう食哲学かというと、
「陰性の食物(主に植物性の食べ物。カリウム分が多い)」と
「陽性の食物(主に動物性の食べ物。ナトリウム分が多い)」
との食事バランスを保てという考え方です。

この食原理の根拠はというと…
「一番、栄養バランスのよい食べ方は
ナトリウム成分とカリウム成分の比率が1:5である」
という発見にありました。
そして、ナトリウムとカリウムの
「1:5の比率」を持つ調和のとれた食べ物が
玄米であることをつきとめ、
その玄米を中心にして、
「陽性の食べ物」と「陰性の食べ物」を、
位置付けたわけです。
ですから、
この「陰と陽」の食バランスを計ることが、
生命活動を保ち、病気を克服する秘訣だというわけです。
肉、卵、チーズなどの「陽性の食べ物」を過食したとき、
また、その反対に砂糖、アルコール、農薬を含む食品など
「陰性の食べ物」を食べすぎたときは、
玄米などのバランスのよい食べ物で体を調整する…
こういう食原理がマクロビオティックの基本なのです。

どうです? 分かりましたか? 
やれβカロチンだ、レシチンが体によいと、
小難しく抗酸化物質や栄養素を分解して、
悩める患者の頭をさらに混乱させる
西洋医学とはここが違うところでしょう。
自然調和の原理から編み出された
東洋医学の食養生法は、
心身のバランスをトータルで掴む考え方。
まさに玄米はスローヘルスを支える食べ物でしょう。
優れて、複雑な体の構造、
命の営みに叶っていると思いませんか?


←前回記事へ

2002年12月29日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ