元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第126回
こうすれば玄米食を美味しく食べられます

栄養学では、もはや常識ですが、
玄米には精製白米の10倍近い食物繊維があって、
余分なコレステロールや糖分、
さらには発癌物質などの有害物質を輩出する
パワーが大きいといわれます。
また、血行を良くして老化を防ぐビタミンE、
糖質をエネルギーに替え、
肥満や疲れを防ぐビタミンB1が多いのも特色です。
さらに鉄やカリウム、亜鉛といったミネラルを
豊富に含んでいるので
高血圧の人にも良いといわれますから、
ガンばかりか動脈硬化、高血圧、脳卒中、
心臓病、糖尿病といった生活習慣病を防ぎ、
自然治癒力を持つ、まさに総合食材といえそうです。

良性の脳腫瘍を玄米食で治そうとした知り合いのM子さんが
数ヶ月で20キロも減量できたように、
玄米は体内で効率よく燃えて、
脂肪として蓄積されにくい特性を持っているので、
若い女性には朗報の「ダイエット効果」もある
ということになります。
「ごはんは太る」という説は
玄米を食する限り通用しない話でしょう。

ただし、玄米の難点を上げれば炊き方によっては
硬くて消化に悪いことです。
50回でも100回でもよく噛めとはいわれますが、
唾液でぐちゃぐちゃになったご飯ほど不味いもの、
これほど触感の悪いものはありません。
ついつい早食いして消化不良を起こし、
下痢をしたのでは食養生も効果が上がりません。

玄米は電気炊飯器より圧力鍋を使ったほうが美味しく炊けますが、
さらに柔らかく炊くには圧力鍋の中に「カムカム鍋」という
セラミックで出来た内鍋を使うことが秘訣なのです。
柔らかくむっちりと炊き上がります。 
カムカム鍋というのは圧力鍋専用のセラミック陶器製の内鍋です。
水を張った圧力鍋の中に入れて使います。
短時間で炊ける圧力鍋の利点と粘らず、
芯からふっくら炊く土鍋の利点を
合わせて美味しい玄米ご飯を作るわけです。
「玄米ご飯を食べなれてくると、
精製白米のご飯が味抜けしたように感じます」
という人がいますが、
全くその通りですね。
「食べて命を拾う」…食養生にも台所の工夫が大切です。


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2002年12月31日(火)

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