元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第137回
こうすればドクハラ退治ができる

「治療を受けることは命の買い物と同じですから、
患者を傷つける言葉の暴力や、
ずさんな医療ミスに、ただ泣き寝入りしてはいけません」
ドクハラの発案者・土屋繁裕医師の著書
「ドクターハラスメント」(扶桑社)には、
患者の意識はむろんのこと、
医療制度の改革についての直言が
ズバズバと書かれていますから、
1度、読むことをオススメします。
序章を開けると、僕が手術を拒否したときに、
主治医から「あんた7ヶ月か8ヶ月後に再発するよ」と
恫喝されたエピソードに始まって、
「患者は検査の結果を知る必要はない」
「急いで手術しないと治らないよ」
といった傲慢不遜なドクハラ医師の例証がたくさん登場します。

では、どうすれば「ドクハラ」を退治し、
自分の納得できる治療や医師を探し出すことが
できるのでしょうか?

土屋医師はまず、医師サイドの改革案を提示しています。
1・病院内で医師・看護師同士の評価制度を作るべし
2・医療従事者同士の評価だけでなく、
患者からも医師の評判アンケートをとるべき
3・医学知識だけでなく、人間教育を大学が取り入れるべき
4・医療ミスを少なくするために医師の免許更新制度を作るべき
5・薬漬け、検査漬けの弊害を取り除くためにも、
患者一人一人のオーダーメイド治療ができる
健康保険制度に変えるべきだ
1・2・3については一部の病院で始まっているようですが、
とても全体に行き渡るような状態ではありません。
高飛車に構え、患者の心に
トラウマ(心の傷)を残す医師はあとをたちません。
となれば、やはり、患者が意識を変える以外に、
いまのところは手がないわけです。

賢い患者となるには以下のような手を使うべきだと
土屋医師は提案しています。
1・いまやインフォームドコンセント(納得治療)や
ドクターチョイスは常識と割り切る
2・自分に合う医師を選ぶには患者が知りたがり屋に徹する。
3・インフォームドコンセント(納得医療)を受けるときは
録音する。
あとで理解を深める事も出来るし、
もし医療トラブルにあったときに役立つ。
4・カルテ開示は利用出来るが、
まず自分で「患者カルテ日記」をつけておくべきだ…。
僕の場合は、主治医の部屋にデジタルカメラを持ち込んで、
レントゲン写真などの資料を手早く撮って帰ってきました。
あなたならどうしますか?


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2003年1月11日(土)

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