元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第143回
不正医療の見破るノウハウについて

「レセプト開示で不正医療を見破ろう」という本について、
昔、週刊金曜日という雑誌に頼まれて、
書評を書いたことがありますので、
そのときの内容を少々引用しながら、
ドクハラ医師やドクハラ病院の不正医療を見破る
ノウハウについて考えてみたいと思います。

「患者が己の治療実態について知ろうとすれば、
インフォームドコンセント(説明による合意)や
カルテ公開があげられ、
医師と患者の隔たりを埋める鍵として
美辞麗句のように叫ばれるが、
もっとも効果のある手だてはレセプト(診療報酬明細書)を
請求して見せてもろうことだと著者は主張する」
僕は著者の勝村久司さんご自身とは面識はありませんが、
医師会が頑なに拒否していた、
このレセプト開示の権利を勝ち取る戦いには
7年を要したといいますから、
この本は実に分かりやすい本なのです。

書評の引用をもう少し続けます。
「専門用語や医療点数の解読法から、
質問とメモによる明細書チェックのノウハウが
図解入りで事細かに紹介され、
検査や「疑い病名」捏造といった
高額医療費請求の操作のカラクリ、
さらに悪辣な不正請求の手口が小気味よいほど明らかにされる。
これまでベールの奥に隠されていた医療聖域の実態が、
まるでたまねぎの皮でも剥ぐように
ひとつひとつは取り外されていくではないか」
「いわゆる「医科レセプト」だけではない。
大病を経験していない読者でも、
不正請求の巣窟といわれる
「歯科レセプト」の見破り方を読んでみれば、
数々の実体験が思い起こされ、
「さもありなん」ということがすぐに理解できるはずだ。
たとえば歯医者にいくと
まず「問診票」をなぜ取られるのか…
こうした謎も解明してくれる。
もし、あなたが問診票に
「悪いところだけを直したい」ではなく
「全部直したい」と○を打てば、
もう高額な不正請求の餌食になりかねないというのである」

どうです?
なかなか興味津々なことが書いてある本でしょ。
あなたは思い当たることがありませんか?


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2003年1月17日(金)

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