元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第145回
退院後を「再発と死」を待つ人生にしてはいけない

手術が無事終わったと言っても、
ガンは安心できるような柔な病気ではありません。
油断大敵です。
より退院後の養生を患者は周到に考えるべきです。
よく主治医が、
「切れば完治しますよ。術後は精のつくものなら、
ステーキでもカツ丼でも酒でも、
好きなように食べてください」
といいますが、
これはなんとか手術を受けさせようとする
外科医の常套用語ですから、
信用しないほうが賢明だと思います。
ある意味でだまし討ちに似た
ドクハラ言辞のひとつだと僕は思っています。

退院後、主治医の甘言を鵜呑みにして
酒席を断わらない。
接待ゴルフに興じて回復ぶりを誇示したり、
無理をしてストレスの高い仕事に戻って再発転移。
とうとう再入院して強い抗ガン剤を注入されたり、
また新たに手術を施され、
次第次第に疼痛にうめきながら免疫力を落とす、
同輩や先輩がどれだけ多くいたことか?
それこそ「サナトリー(死学)」や
「ターミナルケア」(終末治療)の道へ
まっしぐらに落ち込んでいきました。

後遺症や合併症、さらに再発、転移を
招かないためにも、
もうガン病棟に「幽閉」されているわけでないのですから、
主治医に義理だてすることはありません。
ともあれ、ガンで入院して手術を受けようが、
ほかの治療を受けようが、
退院=即完治ではありませんから、
退院後こそセカンドオピニオン(第2の治療の選択)を
より周到に考えるべきだと思います。
一つの病院、ひとりの主治医だけにすがるより、
早め早めに複数の治療を受けることを奨めます。
大学病院以外の代替医療の門を叩くこと
さらに漢方療法、食事療法や呼吸療法を実践することは、
体質改善や免疫力アップを図るだけでなく、
命の不思議や人生の知恵について深く学ぶことにもなります。
「術後、ただ再発に怯えるような人生を送ってはなりません」
それを教えてくれたのは、
僕の主治医の一人で、
代替医療の権威の帯津良一医師でした。


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2003年1月19日(日)

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