元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第158回
なぜガンの「秘薬秘食」が騒がれるのか?

「みるみる治った」とか
「ガンが消えた」といった、
代替医療の「秘薬秘食」については、
たしかに西洋医学の立場からは、
治療の客観性がない、科学的な立証性がない、
まやかしの治療だといって、
ガン治療法としては相手にされていません。
もちろん「鼻くそ万金丹」のような悪徳商法もあります。
かりに効いたとしても、個人差、症例差がありますから、
僕の経験からすれば、
まずは体調と相談して相性を探ること、
最後は続けるなり、止めるなり、
自分で決断する反応力が大切です。

僕のコラムや闘病記を読んで、どうしておまえは
大学病院が認めない「秘薬秘食」の類の話まで紹介するのか?
と問われれば、
いま病院サイドはもちろんマスメディアからも、
あまりにも患者が知りたいガン情報が
少なすぎると思うからです。
いや、むしろ医師サイド、病院サイド、
薬品メーカーサイドの情報に
偏りすぎていると思うからです。
洋の東西の医学を問わず、医師、患者を問わず、
人間の命にかかわる情報が、
より自由に得られる世界こそ、しなやかな世界だと思うからです。
別に僕は医師でも売薬業者でもありません。
一人のガン患者として、トータルケアの重要さ、
命のスローヘルス(しなやかな健康法)の大切さを
痛感しているからです。

もちろん、医療事故、薬害事故が起これば、
各国、それぞれの事情で薬事法があり、
その都度、当事者は係争して始末をつけるべき事例も
たくさんあります。
たとえ、最先端の抗ガン剤も被害例の多いものは禁止するなり、
改良するなり敏速に関係官庁は対応すべきでしょう。
しかし、僕がガン患者になって痛感した最大の疑問は、
近代130年、西洋医学至上主義に凝り固まっている
「切る、叩く、焼く」という患部を剥ぎ取る治療だけでは
ガン患者は救えないという実感です。
まえにも書きましたが、
ガンセンターに入院している半数の患者たちが、
アガリクス、プロポリスや漢方薬などを
主治医に内緒で併用している実態を、
医師たちがただ「まやかしだ」と
せせら笑っていているだけでよいものでしょうか?


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2003年2月1日(土)

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