元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第174回
仕事は二の次にして養生一筋…これがスローヘルス患者学です

はっきりいって、
ガンはどこの大学病院でも手を焼く
複雑怪奇な悪魔病です。
まさにガンとの闘いは情報戦ですから、
大学病院の教授のメスを「神様の手」と信じたり、
一方で、生薬秘薬だけを神頼みする…
たったひとつの治療法で治せると思うことは勘違いなのです。
ガンと宣告されればどんな気丈な人でも、
出世が遅れる? これで御陀仏か?
小さい子どものことが心配だ!
恐れおののいて茫然自失の状態になります。

しかし、ここが命を拾うか、落とすか?
人生、運命の分かれ道です。
まずは自分の殻に閉じこもるのではなく、
家族と相談しましょう。
「俺にはまだやり残したことがたくさんある」
「なんとしても生きよう」「自然治癒力を呼び起こそう」
と覚悟を決めた上で治療設計を組みたてましょう。
最善の手だてを探るには精神の集中力が大切です。
とくに働き盛りの男性は社内や業界の噂も気になります。
また、地方ではガンであることを
親戚にも内緒にする風潮がありますから、
ついつい、行きがかり上で決めてしまった病院、
そして、たまたまめぐり合った主治医の言いなりで
手術されてしまうことになります。

この5年、仕事熱心な同輩たち、
それも自分の体も厭わない課長、部長といった人たちが、
次々とガンの魔手にかかって命を落としました。
「手術は順調でしたよ。退院したら、
ゴルフでも酒でもガンガン出来ますよ」
という外科医のいい加減な言動を信じて、
傷口を抱えながら、
無理に仕事に酒宴にゴルフに復帰した人は
大抵が再発転移し、助かる命を落としました。
もし、40代、50代でガン宣告を受けることはツライでしょうが、
仕事は二の次にして養生一筋に邁進しましょう。
これは前に書いた帯津医師の「命の家の設計」の考え方、
ホリスティック治療の考え方に共通しています。
己の心を土台としたスローヘルスな養生法をとり込めば、
必ず命の再生の門が開かれるはずです。
これが賢い患者学ではないかと僕は思います。


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2003年2月17日(月)

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