元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第178回
花粉症は対処療法だけでは治りません

鼻がむずがゆい、鼻水が止まらない、
くしゃみが出る、夜、鼻が詰って眠れない…
いよいよ、花粉症の季節到来ですが、
いまや5人に一人が花粉症といわれます。
あなたはどうでしょうか?
日本気象協会の発表ですと、
例年の4倍のスギ花粉が飛ぶそうです。
これは、太平洋戦争後に植林した杉が成木となり、
より多くの花粉を振りまくからだと言われています。

いまだに原因も療法も不明な部分が多く、
ガンほど生死に係わる症状ではないにしても、
日々の生活を不自由にさせる、不快にさせる、
なんともしつこい慢性的な難病のひとつとなっているわけです。
これまでにわかっている、
花粉症の外的な要因を挙げると以下のようなものになります。

1.花粉量の増加
2.大気汚染。ジーゼルエンジンの排ガスも問題のようです。
3.ダニやホコリ。
  とくにダニアレルギーの人は花粉に敏感に反応します。
4.生活環境の変化。
  感染症が少ない、清潔な生活環境が原因という説もあります。

また両親が花粉症のようなアレルギー体質の場合、
こどもの半数がやはり、
花粉症になるという分析もあります。
花粉症の原因はいろいろ挙げられていますが、
問題の根本は人間のアレルギー体質にあります。
では、この花粉症などの元凶である
アレルギー体質の仕組みはどうなっているのか?
それは「体の免疫機能の異常が原因」で起こります。

アレルギーの直接の引き金になるのが、
花粉やダニ、埃、ソバ、卵、牛乳などに含まれる蛋白質で、
これら「抗体」をアレルゲンとよびます。
免疫機能は無毒な埃や花粉、食物などの「抗体」(アレルゲン)に
過剰な反応を示さないように
「抗体」をつくり、排出して調節します。
この免疫の調節機能に異常をもたらす症状がアレルギーで、
こうした体質の人が花粉症にかかりやすいことになります。
ですから、スギ花粉よけのマスクをしたり、
身体をアレルゲンに馴らす注射をしても、
またエキス類を飲んでも、大抵が泥縄式の対処療法となり、
毎年、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒みなどの
辛くうっとうしい症状が続くわけです。
では、どうすればよいのでしょうか?


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2003年2月21日(金)

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