元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第190回
食道ガンは「切ってはいけない」

いま日本人には
肺ガン、肝臓ガン、胃ガン、大腸ガンが増えていますが、
欧米流の高蛋白、高脂質による「食の堕落」
さらに、農薬や化学添加物まみれの野菜や
加工食品による「食卓汚染」が、
その大きな原因でしょう。
女性の子宮ガン、乳ガンはもとより、
男性生殖器を侵す、
前立腺ガン、睾丸ガン。
さらに僕のわずらった食道ガン、咽頭ガンも急激に増え、
とくに体の金属疲労の始まる、
50代、60代の患者と家族からの
悩みを訴えるメールが絶えません。
食道ガン、咽頭ガンは美食、飲酒と喫煙が多いに関係がありますが、
まえにも書きましたように、
酒を飲むと顔が赤くなって頭痛がする。
こうした体質の人の過飲過煙はとくに要注意です。
僕にしても、他人の2倍も3倍も酒に溺れておりました。
もちろん、インスタントラーメンやファーストフード、
そして豚肉のしゃぶしゃぶやら、牛肉のステーキを常食とし、
野菜類、とくの根菜類の煮物などほとんど口にしませんでしたから、
ストレスが嵩じるとともに、
厳寒のある日、
一気に、食道膜に6センチの悪性腫瘍が脹れあがったわけです。

食道ガンの手術って知っていますか?
ちょっといやな言い回しですが、
肋骨をへし折って、
胸、喉、腹を「3枚おろし」に切り裂く。
40センチの食道を全摘出してリンパを郭清する、
なんと10時間〜16時間にも及ぶ大手術です。
「きっと、手術の失敗や後遺症で命を縮める」と忠告してくれた
妻や友人たちの支えがあって、
僕は主治医からメスを入れられる直前にガン病棟を脱走。
もちろん、副作用の疼痛にも苦しみながら、
放射線と抗ガン剤、
さらに天仙液やSODといった「秘薬秘食」の類を飲みまくり、
退院後はマクロビオティック食養生法を日々励行。
幸運にも命をひとつ拾って、生き延びているわけです。
大抵の食道の進行ガンというと、すぐ手術を宣告されますが、
アメリカではもはや放射線治療が主流であり、
僕のアドバイザーである外科医の土屋繁裕医師にしても、
「食道ガンの手術はすすめたくない」
「分子標的治療や温熱療法で治す方法が開けてきた」といいます。
人間のQOL(命の質)から考えれば、ケースによっては、
「切ってはいけない」を考慮すべきではないのか?
僕は体験からそう確信しています。


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2003年3月5日(水)

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