元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第223回
人間の体は食べ物が形を変えたもの

僕が実践しているマクロビオティック玄米菜食の
食事指導者・山村慎一郎さんは、よく、
「人間の体は食べ物が形を変えたものです」といいます。
人相学ではありませんが、過食偏食が起こす病気とは
変調の警告としてまず顔相に現われると言います。
額の中央に立てシワがよると心臓疾患の危険信号、
頬のシミは肺疾患、
口の回りのたるみは生殖器の変調を示すそうです。

まあ、信じるかどうかは別として、
漢方医などもこうした食の経験則で望診したようです。
体の変調ばかりか、習慣的に食べているものが、
その人の性格まで変えるという説もあります。
たとえば、アイスクリームやチョコレートなど
甘いものばかりを食べている子供は、
優柔不断というか考え方も甘い性格になるそうです。
またフライドチキンばかり食べていると、
まるでコッココッコとニワトリのようにせわしない性格になる
といった話もあります。
皆さんの周りにも思い当たる事例はありませんか?

それはともあれ、
肉や油の食べすぎ、また卵や牛乳の取りすぎが発疹となって、
アレルギー症状を呈するわけですから、
人間の体、免疫システムはじつに食べ物に敏感なのです。
ですから、もうそろそろ
欧米風の高蛋白高脂質なファーストフードの過食を反省して、
日本人らしいスローへルスな食習慣を
家庭の食卓に取り戻すべきでしょう。

ガン、アレルギー疾患、痴呆といった長寿難病に克つには、
罹ってから慌てて大学病院に駆け込んでも間に合いません。
病気は「食の履歴書」なのです。
「もし病気になったら、10年前の食生活や
成長期に食べたものを思い浮かべて反省しましょう。
体をサビさせていた(酸化させる)物質を排毒するために
毎日の料理をスローヘルスに変えましょう」
と山村さんはいいます。
たとえば、それが「おばあさんの知恵療法」が教えてくれる、
梅干であり、大根であり、
日本独特の風土に生まれたスローへルスな食材なわけです。
いまや梅干を食べたときの唾液が発ガン物質の毒性を抑え、
梅の有機酸が肝臓の機能を高めることも分かってきました。


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2003年4月7日(月)

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