元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第234回
スローヘルス式・玄米菜食の10原則

マクロビオティックの奥義をただ丸暗記しても、
べつにプロの料理人や食事指導者になるわけではありませんから、
実践的には役に立ちません。
長寿難病時代の賢い健康法を手早く会得するために、
スローヘルス研究会で使っている、
玄米菜食法10ヵ条を上げておきますので、
普段の食材選びや、調理の工夫のときに参考にしてください。

マクロビオティックの4原則は
「陰陽調和」「身土不二」「一物全体食」「自然食品」ですが、
それに6原則を加えた玄米菜食法10ヵ条の考え方です。
覚えておくと便利です。

1.陰陽調和
  寒い気候の欧米では、穀物や野菜が取れにくく
  肉類など陽性(体を温め、ナトリウムの多い)の
  食品の割合が多いわけで、
  欧米先進国の食生活を真似ると体調を崩します。
  四季があり、温帯の日本では陰陽が調和した
  中庸・玄米菜食が最適の食事です。

2.身土不二(しんどふじ)
  地元のものをその時期の旬に合わせて食べることが
  健康の秘訣だと、昔の人は言っております。

3.一物全体食
  丸ごと食べることが理に叶った食べ方。
  手のひらより小さい魚なら頭から全部食べましょう。
  カキもアワビは殻までが薬となります。

4.自然食品
  農薬、食品添加物、防腐剤などを使った食材は避ける。

5.白い食材に用心
  一般の食卓塩は化学合成したもので、
  ミネラルが欠乏している。精白砂糖も同じで、
  米もパンもすべて白いものは
  化学処理が成されていると注意しましょう。

6.温める、干す
  椎茸やナスなど陰性(冷やす食物)は煮炊きしたり、
  陽に干すと陽性(温める食物)となります。

7.洗う、茹でる
  農薬、添加物、保存料に対抗するには、
  よく洗い、茹でたりして食することが大切。

8.よく噛む
  なるべく中庸の食材を中心にして、
  玄米とオカズを30回〜50回ずつ噛み、
  唾液をいっぱい出すことが消化、吸収を高めます。

9.食べるより「出す」
  玄米や根菜類をよく噛んで食べることは、
  腸での吸収を高め、排泄排毒を促がす。
  快便こそ健康の元です。

10.心で食べる
   食材を作る人、料理を作ってくれる人に感謝し、
   生きとし生けるものを慈しむ心が自然共生の理です。
   健康の原則です。

農業の工業化、産業汚染といった
スピード発想からスローヘルスへ。
玄米菜食法で自然との共存を取り戻しましょう。
長寿難病の時代はこのスローヘルスな発想で乗り切ってください。


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2003年4月18日(金)

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