元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第249回
ガンの喜ぶ食べ物を奨める「外科医の非常識」

かかりつけの病院や人間ドックでガンが発見された場合、
系列の大学病院を紹介され、
また90%が手術を奨められますから、
大抵の患者の主治医は外科医ということになります。
はっきりいって、
外科医の仕事は臓腑器を切って患部をとりのぞくだけです。
ですから、よほどの末期患者で
全身にガンが転移でもしてないかぎり、
問答無用で手術を強行します。

そして、手術してしまえばノルマ完了なのでしょうね。
アフターケアといえば定期検診だけ。
再発転移すれば、また切り刻む準備をする。
これがいまのガン病棟の治療実態なのです。
まえにも書きましたが、
もちろん、メスさばきは勉強してきたでしょうが、
退院後のカウンセリングや栄養学などは
ほとんど習っていませんから、
僕のときも
「手術が終われば、3週間でゴルフも出来ます。
精力をつけるために、ステーキでも鰻でも天ぷらでも
食べられるものはなんでも食べて下さい。
ウイスキーも少量ならOKです」と乱暴なことを平気で口にして、
外科医は手術を強行しようとしたわけです。

WHOの「ガンと食事」の警告など、
トンと頭の片隅にも上らないのでしょう。
「ガンを食べて治す」といったら、
そんなまやかしみたいな話を信じる方がおかしいと、
高笑いした外科医がいましたが、
もう、このコラムを読んでいる読者なら分かっていると思いますが、
なぜ、退院後の患者が、
ステーキや揚げ物、さらにアルコールなどは控えて、
菜食にしたほうがよいか?
肉類などの過食は腸や肝臓に酸化物=毒素を滞留させ、
ガンの再発の源になるからです。
退院後というガンに負けない体質を作るべきときに
「ガンが喜ぶような食べ物」を推奨するとは、
いまのエリート外科医は
本当に命のサポーターといえるのでしょうか?

退院後、外科医の甘言を信じて仕事に戻り、
ゴルフや宴席に出席して酒食に舞い戻り、
再発、再手術、そして転移…、
これを繰り返して命を落としていく
同輩たちの悲惨な治療をみているわけで
こうした「切捨てご免」の治療法にはゾーっとします。
少なくとも、WHOが発表した「ガンと食事」の報告書
医師たちがもう少し謙虚に勉強して、
現場の治療法をトータルケアに改めていく。
そうした算段を始めてほしいと思います。


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2003年5月3日(土)

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