元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第257回
天然自然の恵みに「ありがとう」

僕の主治医でホリスティック医学協会会長の帯津良一博士は、
ホリスティック医療(人間丸ごとの医療)の領域に
視野を広げることがいかに大切か? 
「あきらめないガン治療」(PHP新書)の中で
こう書いておられます。
「通常行われている西洋医学もあります。
ヨーロッパや中国の伝統医療もあります。
呼吸法、気功、漢方薬、鍼灸、心理療法、
音楽療法、それに最近の健康(補助)食品のブームもあります。
さらにいえば、死生観といった心の問題も大切な領域です」

そして拙著「しなやかな玄米菜食」で図説で紹介していますが、
治療を選ぶときは
「命の家」をイメージすることを奨めています。
「命の家」とは、さまざまな療法を組み合わせた
「2階建ての家」です。
普通なら治療の基礎、
つまり土台は「西洋医学」と考えがちですが、
あくまで土台は患者の「心」にありと提案します。
次に1階に「体質改善療法」の部屋を想定する。
つまり食事療法や呼吸療法を取り入れるという考え方です。
次の2階に「西洋医学」「東洋医学」
「代替療法」を考えればよし…
このホリスティックな(全人間的な)療法の
組み合わせ設計で、
うまく延命を享受できるという考え方です。

ガンは生活習慣病ですから、
オデキを切り落とすように手術や薬だけで治る、
延命できると思ったら大間違いです。
僕の食事療法のアドバーザーである山村慎一郎さんは
「体は食べ物が形になったもの。病気は口から入ったもの」
だから、天然自然の恵みに「ありがとう」と感謝する、
そうした「しなやかな心」を忘れてはなりませんと、
養生の鉄則を強調します。

もしガンと宣告されたら、首尾よく退院出来たら、
心を土台とし、体質革命を大切に考える
「命の家」の設計図をじっくりと描きましょう。
ともすればメスと薬に頼りっきりになる
ライフスタイルを改めましょう。
「天然自然の恵みに感謝して養生する」
「生活習慣病に克つには生活習慣を変える」
これが、いまや自明の理ともいえるスローヘルスの心構えです。
長寿難病社会を元気でしなやかに過ごす
「命を拾う」近道なのです。


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2003年5月11日(日)

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