元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第256回
急がば廻れ!

命を拾いたかったら、
患者自身が潜在的に持っている
「生きる勇気」と「自然治癒力」を呼び起こすことが
スローへルスな実践法だという話の続きです。
たとえば、大学病院での主な治療法は以下のようなものです。

●胃ガン=ほとんどが手術で一部切除か全摘出。
  術後、抗ガン剤、放射線を併用しますが、
  前に書いた逸見政孝さんのケースのように
  膵臓などの周辺臓器に転移する
  「スキルス胃ガン」の拡大手術の場合は
  生存率が極端に低くなります。

●肺ガン=非小細胞ガンの場合は
  扁平上皮ガン、腺ガン、大細胞ガンの3種類がありますが、
  まず手術を奨められ、
  症状によって放射線、抗がん剤、
  免疫療法などが組み合わされます。

肺の広範囲にわたる小細胞ガンの場合は
手術が難しく、生存率も低くなります。
とにかく、最新設備と最新技術が謳われる大学病院ですが、
臨床治療の現場では手術+抗ガン剤+放射線という
「集学的治療」しか手立てがありませんから、
術後の合併症や抗ガン剤の疼痛と免疫力低下、
そして下手をすれば
医療ミスや院内感染で命を落す危険にさらされます。
もちろん、手術で再発しても、
体の頑強な人や各科の教授陣に上手にコネをつけた患者なら
度重なる手術や抗ガン剤にも耐えて
延命するのかも知れませんが、
QOL(命の質)から考えれば
あまり感心した治療の選択肢とは思えません。

ガン宣告即=死ではありませんし、
切られ損の手術というケースもありますから、
自分の心を土台とした命の設計図を描きましょう。
なんども書きますが、
セカンドオピニオンなどはいまや常識だと考えて
「いいところ取りの療法」=ホリスティックな療法を、
しっかり見につけることがガンにも負けない、
いや「ドクハラ治療」にも負けない、
急がば廻れ!患者が主役!の選択肢だと思います。


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2003年5月10日(土)

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