元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第264回
あなたは陰性か? 陽性か?

ゴールデンウイークの休みを活用して、
岩手の食事指導者・山村慎一郎さんの
マクロビオティックの特訓講座を聞きにいった女性たちは、
どんな講義を受けたのか?
玄米菜食・食養生法の奥義を勉強したいと
興味を持っている人のために、
ちょっとサワリを紹介しておきましょう。

まえにも書きましたが、
この食養生法は玄米菜食の伝統食の知恵というだけでなく、
中国や日本の陰陽思想に則り、
人間の命のあり方について、
1世紀も前に石塚左玄や桜沢如一といった
医師や研究家が編み出した壮大な食哲学です。
宇宙自然の生成と循環のエネルギーの中で捉えた食思想ですから、
もちろん、二日や三日の勉強では追いつかないところがあります。
その奥義を山村さんが
「桜沢如一の7つの法則」から説き起しておりました。

1・万物は無限を根源とする
2・山も川もすべて変化する
3・対立するものはすべて相補的である
4・同一のものはなにもない
5・表があれば裏がある
6・表が大きければ裏は小さい
7・はじめがあれば終わりがある

さあ、みなさん、わかりますか?
受講している女性たちも、
まるで禅問答のような法則にしばしとまどっていましたが、
山村さんの解説は実に平明です。
「<対立するものは相補的であるという>ことは、
まあ、人間はつらいことがあればあるほど、
やさしい心にもなれるといった意味合いです。
ものごとには、すべて陰陽つまり「裏表」がありますから、
病気のときも自分の体質が陰性か陽性かをまず知って、
それから食べ物を選んで
体調のバランスを計かる…
これが大切な命の養生なのです」
「では、自分の体質が陰性か? 陽性か?
どうしたら分かるのですか?」

受講生の素朴な質問に、
山村さんはよく栄養学者が使う、
腺病質とか粘液質といった抽象的な説明はしません。
「となりの人の手を握って見てください。
すぐに分かりますよ」と笑うのです。


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2003年5月18日(日)

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