元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第298回
あなたを襲う人生最大のストレスとは?

僕を襲ったガン・ストレスは
「会社の老い」であり「両親の老い」であり、
まさに長寿社会だから起こる典型的な軋轢のケースでした。
このいきさつついては
「母はボケ、俺はガン」(日経BP社)という
最初の闘病記に「二世代倒病」という
サブタイトルを掲げて書いたことがあります。

また、最初の予兆となった
勤めていた会社の老幹部たちとのゴタゴタについては、
「サラリーマン大脱走のすすめ」(日経BP社)
という本に書きましたので、
興味のある人はそちらを読んで見てください。

まあ、いまから思い起こせば、
すべて因果応報、自業自得のたぐいの話ですが、
それはともあれ、ガンとは、
医学書で書かれている
単純な遺伝病でも、環境病でもありません。
また、なんども強調しているように、
高度経済成長とともに蔓延した、
「食卓汚染」と「食の堕落」といった
悪い生活習慣も、
ぐんぐんガン患者を増やした要因となります。

そして、やはり複雑化した
長寿成熟社会のひずみ=不況=ストレスの図式が、
中高年のガンを増幅させているといってよいでしょう。
とくに働き盛りの年代は、
命あってのモノ種です。
食の生活設計を見直すライフラインだけでなく、
これからは、心の健康を調整する、
ヒーリング・ネットワークを作っておかなければ、
納得のいく余生が送れなくなってきたようです。

では、人生のどんな事件が
命を縮める強いストレスとなり、
病気の引き金になるのか?
精神科の世界では有名な
「ライフ・イベント(人生事件)型ストレスの研究」
という報告があります。
ワシントン大学(アメリカ)精神科のホームズら研究ですが、
「家族との死別」「経済困苦」が
強いストレスの引き金だという説です。
この調査は不況ストレス病に負けないヒントになりますから、
知っておいた方が得でしょう。


←前回記事へ

2003年6月21日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ