元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第308回
「過ぎたるは及ばざるが如し」

よく、歌や笑いがストレスを解消する、
また「ありがとう」と感謝を込めて
玄米菜食することが血流をよくするといわれます。
免疫学からみれば、
自律神経→白血球→免疫力増強という仕組みが
バランスよく働くからなのでしょう。

安保徹教授と無能唱元さんの対談集
「免疫学問答」を読んでいると、
命を拾う人と落す人の差は、
「己の心身バランス」をしっかりと勉強したかしないか?
上手にストレス・コントロールできるかどうか?
どうもこれで決まってくるようなのです。

まえに「ガン闘病」とは医学だけでなく、
余生をいかに生きるべきか?
処世哲学の問題を患者と家族に投げかけていると
書いたことがありますが、ただ医師にすがるだけでなく、
やはり「己を知る」ことが大切だと思います。
決してガンが自然治癒するのは「偶然や運」だけではない。
「奇跡」や「呪い」ではないのでしょう。

では、ガンにならないためにはどうすればよいのか?
ずばり、副交感神経を優位にさせ、
リンパ球を多くすることが、
気分をリラックスさせると、この本は説いています。
「体が温かい」「食事が美味」「気分がゆったりしている」
「楽しい」「嬉しい」「ありがたい」…
こうした状態に心身を置くことだといいます。

さあ、あなたの日々の心身バランスはどうでしょうか?
もちろん、この微妙な命の仕組みを上手に活用するために、
「過ぎたるは及ばざるが如し」
という格言も随所に述べておられます。
逆に副交感神経を優位にし、リンパ球を多くしすぎると、
こんどは自己免疫破壊といって、
アレルギーのような病気の引き金になるというわけです。
詳しくは「免疫学問答」という本を読んでほしいのですが、
この命の微妙なバランスを知れば知るほど、
心身のコントロールがいかに大切か?それがわかります。

ガン治療とは、
ただ臓器を切ったり叩いたりする
ミクロな医学の問題だけではありません。
中庸とか、陰陽調和といった
マクロな東洋哲学の力も借りて、
まさにホリスティックで
スローへルスなトータルケア医療が
確立されなければならない時代でしょう。


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2003年7月1日(火)

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