元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第330回
農薬や殺虫剤はもってのほかだ!

僕たちのスローヘルス懇親会とは
マクロビオティックの玄米菜食料理に舌鼓を打ちながら、
患者本位の養生法や自然治癒力の健康法を学ぶ、
いわばガン患者と家族を中心とした
「しなやかな情報交換会」です。

次の開催は9月4日(木)ですが、
少し定員を増やして、広いスペースのレストラン
「クシガーデン デリ&カフェ」で開くことにしました。
講師は「ドクハラ撲滅」の提唱者・土屋繁裕医師と、
おなじみの食養指導者・山村慎一郎さんの二本立てというので、
すでにかなりの方が申し込まれています。
残席数はあと「数席」となりましたので、
緊急に治療法・養生法に悩んでいる方、
これからの食生活改善に関心のある方は、
まだ間に合いますので申し込んでください。
応募要領の詳細は告知欄をご覧下さい。

ところで、この7月には
「スローヘルス懇親会・夏休みin岩手」
宮沢賢治ゆかりの地、岩手県の東山町で開きました。
7月17日から7月19日までの2泊3日、
いわば英気を養うための林間学校といったものなのでしたが、
ただの静養や療養の集まりではありません。

都会のスーパーを占拠している農薬汚染、
化学添加物汚染の食材はおかしい、
この目でトマト、ナス、キュウリ、大根、人参などの
有機栽培を体験してみよう、
日頃忘れている自然の恵みを見直そう、
いわば、そうした自然共存の願いを込めた
仲間の体感勉強会となりました。

養生法の選択やドクハラ治療に悩む患者さんだけでなく、
わが身の食生活を見直そうとする、
若いOLや主婦、さらに医師、教師、農園主や、
中年の社長さんまでが
忙しいさなか、無理矢理、休暇を取って駆けつけたのですから、
きっと、次なる時代のスローヘルスな(しなやかな)健康運動は
屁理屈が先に立つ政治家や
右顧左眄の大学教授・評論家の掛け声ではなく、
こうしたわが身、わが心、わが命に素直な人たちが、
その牽引役を担うに違いないと僕は思っています。

身土不二(しんどふじ)、
つまり「人間の体は土で出来るものから作られている」…
これはマクロビオティック玄米菜食法の原則ですが、
当たり前とも思える、
この命の大原則を環境・生態・医学といった
頭でっかちな屁理屈ではなく、
わが目、わが舌、わが手といった5感を総動員して
「体と土」を体感したい、
そうした人たちが集まったのは嬉しいことでした。

この企画の準備をしてくれたのは、
「ガンは食べて治す」の共著者であり、
この東山町のスローヘルス研究会・岩手南部支部長でもある、
マクロビオティック料理研究家・鈴木博子さんです。
総勢30名分のマクロビオティック・ランチに
腕を振るうばかりか、
「ぜひ玄米菜食法を励行する皆さんに紹介したい、
勇気のある農園主がいます」と連れていってくれたのが
ユニークな有機農法家・鈴木昭平さんの畑でした。

なんと、72歳にして元気満々、
まわりの農家から、どんな非難を浴びようが
「なにッ? 農薬や殺虫剤はもってのほかだ!」
頑として自然堆肥農法・有機農法を続ける、
じつに痛快なおじさんなのです
喋る内容は痛烈ですが、
笑顔が少年のように活き活きと輝いている
素晴らしい人なのですね。


←前回記事へ

2003年7月23日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ