元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第383回
人生後半は何が起こるかわかりません

いくら大養生、大往生したいといっても、
一足飛びに宗教の世界に埋没することは危険でしょう。
たしかに仏教では、弥勒仏が、
釈迦入滅から56億7000万年後に
この世に現れて人々を救済する。
精神世界はこの世の3次元をこえた多層次元で出来ているとして、
因果応報、輪廻転生から、
人間の死後の世界も説きます。

しかし生身の人間が、日々、
あの世や死の哲学ばかりを考えていることは尋常ではありません。
もちろん、80歳を過ぎ、100歳にも近くなれば、
最後の審判に備えたり、三途の川を上手に渡るために、
悟りの世界、宗教の道に入るのは自由勝手となりますが、
ただ、人生後半を迎える50歳、60歳を過ぎたころから、
己は死後どこへいくのか? 
という素朴な疑問については、
自分なりの答えを持っていたほうが、
残る30年、40年の生き方の
足取りのしっかりしたものになることは確かです。

帯津医師は科学者らしく、
仏教で説く輪廻に想いをめぐらしつつ、
きっと、わが命も
ビッグバン=宇宙創生の150億年を駆け巡る
生命エネルギーの旅なのだろうという持論を
「魂の癒し 体の癒し」(海竜社)などの著書に書いています。

「死とはなにか?」といった研究は、
宗教からのアプローチだけでなく、
最近、宇宙物理学を始めとした、
さまざまな科学書や学際書でも盛んになってきたようです。

人生後半は何が起こるかわかりません。
僕にしても58歳の冬、
突然、悪性の食道ガンに襲われました。
たった一人の姉は49歳のときクモ膜下出血で急逝し、
娘に先立たれた87歳の老母は悲しみのあまり、
脳血管性痴呆でいまも入院しています。


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2003年9月14日(日)

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