元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第382回
自然治癒力こそ“医養生”の源

あなたは『死』についてゆっくり考えたことがあるでしょうか?
50歳、60歳を過ぎて、
ガンや心疾患のような慢性難病に悩まされたら、
誰しもが、命とはなにか? 己の人生は悔いなき人生だったか? 
そして死とはなにか? 
30代、40代の働き盛りには考えもつかなかった
哲学的な問題に、体感として直面します。
青年期、壮年期にも死とは? 生とは? について、
ものの本を読み、思いつめたことはあるでしょうが、
50歳、60歳過ぎると、死の危機は眼前に迫ってきます。
ガンだ、心疾患だ、脳疾患だと分かれば、
誰しもが頭の中が真っ白になります。

ところで、僕のガン闘病の主治医であり、
ホリスティック医学協会会長である帯津良一博士は
外科医でありながら、いまどき珍しく、
患者の体ばかりか心の状態も診てくださる
スローへルスな(しなやかな)医師です。
ですから、診察を受けるというより、
人生の師に会いに行くといった気分で診察室に伺えるのは
本当にありがたいことです。

帯津医師はガンなどの患者が死の恐怖を覚えることについて、
著書の中でこういっておられます。
「死の恐怖は、生きているうちになすべきことを
なしていないから起こる」
「人が恐れているのは死ではなく、生が不完結に終わることだ」
だから、死を急いでは行けない。
死を早めるような治療を選んではいけない。
あわててサナトリー(死学)や
ターミナルケア(終末期治療)に走ってはいけない。
生きる希望、生きる勇気を抱いて、
心身丸ごとの大養生に励めば、希望は開けてくる――
といつも教えてくれております。

ガン病棟から退院後、
僕は再発も転移もせず、5年延命を掴めたのも、
この帯津医師の「心身丸ごとの大養生の知恵」に
支えられたお蔭だと思って言います。
漢方や呼吸法、食事療法、ホメオパシー、サイモントン療法など
あらゆる代替医療を
その患者の体質や症状に合わせて処方してくれるわけですが、
決して、神懸りや宗教頼みの治療ではありません。
宇宙誕生以来150億年にわたる磁場エネルギーの中に
人間の生命エネルギーも抱かれているわけだから、
宇宙自然と共存しながら自らの自然治癒力を高めることが、
大養生=医養生に繋がるという考え方の持ち主です。


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2003年9月13日(土)

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