元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第416回
ガン治療は「合わせワザ1本!」

ドクハラを巡る土屋医師との対論の続きです。

関根 第2の医師に代替治療の医師を選ぶのは、
    大学病院に入院している患者には相当、
    勇気のいることですね。
    僕などは主治医に黙って、
    代替治療の医師に予約を取っていました。
    もちろん、データは貸してもらえませんから、
    その分、治療費はかかりますがね。

土屋 セカンドオピニオンにもいろいろあります。
    いわゆる、ガン難民になって
    治療がないといわれた人たちにとっては、
    代替治療はオアシスになっているわけです。
    それも病気の具合によってだいぶ変わってきます。

関根 初期治療の段階では
    手術で切るべきか、切らざるべきかみたいなところで
    セカンドオピニオンが問われると思いますが、
    再発や再入院の段階となると、
    大学病院の治療法以外にも手立てがあるのではないか?
    治療の選択肢が代替治療にまで広がる…
    これが現実だと思います。
    漢方はどうだ、食事療法はどうだと。

土屋 その段階になると、患者の人生観、価値観が
    治療選択、セカンドオピニオンに大きく影響してくる。

関根 僕の主治医である帯津医師の病院は代替治療で有名ですが、
    連日、超満員です。
    やはり、大学病院の治療の限界を知った人が多いですね。

土屋 大学病院に入って、
    最初から代替医療をやりたいなんていったら、
    手術できるのにもったいない、と言われてしまう。

関根 僕のところにメールで相談してくる患者には
    「代替医療と大学病院の治療は水と油。
    自民党へいって共産党の評判はどうですか、
    と聞くのと同じだから、主治医に相談しても意味がない」
    といっているのですが、
    大抵は主治医に聞いて頭ごなしにバカにされる。

土屋 たしかに、大学病院では
    代替医療にアレルギー持っていますよ。
    それはなぜかというと良いところを持って行っちゃうから。
    治療が上手くいくとこの療法ががいいから、
    ダメだと抗ガン剤治療をしたからとか、
    手術をしたからとか言われてしまう。

関根 でも、医師は困るでしょうが、
    患者には命を守る、
    治療を選択する自由と権利があるのですから、
    どちら効いてもよいわけです。
    僕はこれを「いいところ取り」の治療法といって、
    患者に奨めておりますが。

土屋 結果がよければいいじゃないか、と思います。
    とくに、ガンの進行が複雑になればなるほど、
    治療は「合わせワザ1本!」という形になりますからね。


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2003年10月17日(金)

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