元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第415回
第2の医師の選び方

ガン専門医が少ない…これが問題だという
土屋医師と対論した話の続きです。

関根 納得説明=インフォームドコンセントも
    おざなりなら、第2の医師を選択する
    セカンドオピニオンも言葉は先行しますが、
    現実は難しいものですね。

土屋 セカンドオピニオンなどについては、
    まさに言葉先行で何だかよく意味もわかってないし、
    手術だ、抗ガン剤だと、
    ガイドラインというか、マニュアルどおりの
    標準治療を説明しておしまいですから。
    基本的にはがんセンターから癌研病院にいっても、
    癌研病院からがんセンターに行っても、
    治療法はあまりかわらないのです。

関根 セカンドオピニオンに代替治療の医師など申し出たら、
    けんもほろろに怒られますね。
    ところが、いわゆる末期ガン状態になって
    手術も抗ガン剤も使えなくなると
    コロッと態度が変わる。

    僕の知り合いのケースなのですが、
    末期になって治療法がなくなったのでしょうね。
    もう何でも好きなことして人生過ごしなさい、
    と主治医にいわれて、おそるおそる
    「代替治療の帯津(良一)先生のところに
     行きたいんですけど……」
    といったら「行ってきなさい」というんですって。

土屋 それは責任転換とはいわないまでも、
    もうここにいてもしょうがないから、というのでしょうね。
    といって、ガン研やがんセンターに入院しているのに、
    ここで治療できることは何もないといわれ、
    系列病院への転院を奨められたりすると、
    患者は死刑宣告と同しくらい気力も萎えてしまいます。

関根 とくに地方では大病院の数も少ないですから、
    セカンドオピニオンの選択は難しい。

土屋 東京や大阪あたりは、それでもガンの種類によっては
    特色のある医師のいる病院もありますから、
    まだセカンドオピニオンの選択肢はある方でしょう。

関根 とすると、セカンドオピニオンの選び方は?

土屋 基本的には東京みたいなところから選ぶ。
    系列や組織から自由な医師で、
    オンコロジスト的なガンの総合判断ができる医師もいれば、
    いくつかは病院もあるからです。


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2003年10月16日(木)

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