元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第431回
前立腺ガンの最新療法に長蛇の列!

前立腺ガンを切らずに治す、
ブラキセラピー(小線源療法)とは、
微量の放射線が出る線源を
身体の中に埋め込むもので、
1日の入院で治療がすむ簡便な治療法です。

長期の副作用はまだわからないのですが、
◎切らない。だから、失血もなく患者負担も軽い。
◎性機能を失う率が大幅に低い。
◎尿失禁などの後遺症発生率が格段に低い。
◎入院期間が短い
――といったことがさらなる特徴です。

しかし、これまで日本では
非核問題の関係から禁止されており、
知合いの社長さんの中にはすでに解禁されている、
アメリカまで出かけてブラキセラピー治療を受け、
2,3日でとんぼ返りする人もおりました。

「前立腺癌 切らずに治した」の著者・本郷美則さんが
この春に日本で受けたのは、
放射線の線源を数日かけて留置する変形の
ブラキセラピーでしたが、
この先駆け患者たちによる厚生労働省への働きかけも
功を奏したのでしょう。
ついに一日入院で治療ができる、
いわば「永久留置」の本格的なプラキセラピー治療が、
9月から解禁したのです。

僕に前立腺ガンの相談をしてきた
先輩のKさんは早速、本郷さんの本を読んで、
日本の治療では草分けの
国立第二病院に問い合わせたそうです。
ところが、解禁を聞きつけた前立腺ガン患者が、
わんさと押しかけて、もうすでに
300人も待機しているという返事だったそうです。

このままでは治療が1年後になってしまいます。
本郷さんはこんなメールを寄越しました。
「一日も早く扱い病院に予約し、
待機中の投薬指導を受けて待った方がいいでしょう。
前立腺ガンは進行が遅いので、
抗男性ホルモン剤を継続投与し、
PSA値(腫瘍マーカー)の推移を見守っておけば、
1年ぐらいは進行を抑えながら、施術の順番を充分待てるでしょう。
国立第二病院の他に、慈恵医大、栃木県立がんセンター、
順天堂医大、広島大付属病院などが順次開始する
予定と聞きます。
いずれにせよ、大勢の患者を捌ける体制が出来るのは、2004年の
秋以降になるのではないかと、私は見ています」

前立腺ガンのKさんも
本郷さんのアドバイスをもとに、
体にダメージが少ない治療法を求めて、
只今待機中です。


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2003年11月1日(土)

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