元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第488回
「自家がんワクチン」Q&A

患者から2グラムのガン細胞を取り、
患者毎に最適なワクチンを作る――
がん自家ワクチン療法の話の続きです。

いずれにしても、
手術した後のガンの再発防止、
転移予防に悩む患者にとっても、
さらに体に負担の少ない療法を求める
微小ガンの患者にとっても
朗報のひとつといえそうです。
いま、土屋医師の病院など
4つの診療所で治療が実施されています。

ガン免疫細胞療法には、大きく分けて二つあります。

1.非特異的免疫刺激法――
体の免疫力全体を高めることを期待して、
ガン抗原を含まない免疫刺激剤
(Biological Response Modifier, 略称BRM,)
だけを投与する方法。
特異性は低く、ガンならどれでも殺すことを期待して投与する。
丸山ワクチンやキノコ類の健康食品などがこれに当たります。

2.特異的免疫刺激法――
狙ったがんだけを殺そうという療法。
ガン抗原を免疫担当細胞や免疫刺激剤とともに投与する。

ちなみに「がん自家ワクチン」は「2」の分類に入り、
「1」にくらべて副作用が少ないのが特徴のようです。
症例としては脳腫瘍や肝臓ガンの患者のケースが
数例あがっていますが、
放射線併用療法など本格的な臨床はこれからです。

さて、気になるのは料金です。
健康保険は使えませんから自由診療となります。

一般に免疫細胞療法の場合は、
隔週に1回、または月1回、
延々と繰り返し投与を行っていき、
1年以上かかる場合もあり、
費用も数百万円にのぼることもあります。
自家がんワクチン療法は
「6週間と4日という短期間で終了」だそうですから、
比較すれば低価格の治療法でしょう。
詳しくは以下のホームページでチェックしてください。
セルメデシン
医療法人慈繁会土屋病院
キャンサーフリートピア


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